あおいです。
*このブログ記事は過去の話です。
大変モヤモヤされることとは存じますが、息子(アキトくん(仮))のような小学生がどのようなトラブルに遭ってしまうのかを書いています。*
「これでイジメられなくなるんじゃないか」という親の野望で、武道の習い事を始めたわけですが、不器用な息子は先生の期待ほど強くなることは出来ませんでした。
「身体を操作する能力が低すぎるし、とにかく、いっつも上の空で、怒っても何しても伝わっている気がしない」と館長先生から毎日のようにお説教されました。
一方で「でも、度胸と理解力はある。アキトを馬鹿にする門下生で、アキトほど礼儀正しく自分の言葉を持っている人間はいない」と褒めてもくれます。
怒鳴られ、時には壁に打ち付けられ、泣かされ、痛い思いをしながら習い事を続けました。
館長先生も、本当によく子どもたちを見ていました。
息子に対する意地悪を見逃したりはしませんでしたし(まぁ、巻き込まれる息子もセットで怒られますが)口が達者な人間が優遇されることもありません。
それだけでも、息子にとっては意味のある環境だったと思います。
学校では「お友達に優しく、親切に、仲良く」という指針があります。
これに、息子は、ずっと苦しめられることになりました。
どういうことか。
ある日、息子は親切で同級生にポケットティッシュを貸してあげました。
それは、その子がティッシュがなくて困っていたからです。
翌週になって、ポケットティッシュの減りの速さに気が付いた私が息子に問いただすと「毎日、貸してあげてる」という返答でした。
何のことはない、「貸して」と言って盗られていたのです。
隣の席の女の子でした。
「お友達には親切にしないと、「アキトが悪い」って責められる」と怯えていました。
先生にも相談しましたが「かわいらしいポケットティッシュではなくて、大人が使うようなものを持たせたらいいかもしれません」と言われてしまいました。
実際に、先生の言う通りにすると、ぴたりと被害は止んだわけですが…いいえ、ちゃんと担任の先生は隣の席の女の子に指導をしたのかもしれませんが…
息子自身が学校のことを私に語らないので、何が何だか分からない日々でした。
私がトラブルの種を嗅ぎ付け、問いただすことでしか、分からない。
少しでも学校との接点を増やそうと、読み聞かせなどのボランティア活動も行っていました。
なので、息子の学年の子どもたちとは、違うクラスの子でさえも顔見知りです。
私も彼ら彼女らと仲良くなろうと、努力しました。
でも、私が子どもたちと仲良くなっても、ある一定数、息子の「良くない点(マイペースな振る舞いとか…)」を伝えることに熱心な子どもがいることに、気がつきました。
告げた後、その子たちは必ずこう言うのです。
「ねぇ、アキトのお母さんは、今からアキトのこと怒る?」
どうしてそんなことを聞くのだろう。
「どうして、私がアキトを怒るかどうか、気になるの?」と返したところで、その子たちは「えー?」と言って立ち去るのです。