うばわないで | 写想から**

写想から**

いきてきたカタチ


なくしたくないものだった
わかってはいるつもりだったけど
とつぜんげんじつになった
それは


ひどくつらそうな顔でしごとからかえってきた、きのう
もしものことがあたまをよぎった




そのあと今までいってくれたことがないのに
私に
ごめんと
ありがとうを言ってくれた


そして俺のいい嫁さんだよって


夜ごはんはほとんど食べれなくて
それでも、わこは食べたの
ってやさしくきいてくれた


まるで置きみやげのようにつらい息づかいのまま言うから
よけいに辛くなった





ほんとうにこのまま居なくなったらどうしようって


こんな状況下でいつどこで
だれがどうなるかなんてわからないのだから







真夜中に薬をのんでもらうのに起きてご飯をつくった


食べたいと言ってた大根のみそ汁をつくりながら


ごはんをつくれることはしあわせで食べてくれるあいてがいてくれることも


もっと幸せで


ずっとつくりつづけたいとおもった
うちのひとのために
おざなりになってきてた家事だけど




私はひとりになったならばお風呂すらまともに入ることができないからひとだから


私と言うひとはぜんぶうちのひとでできていて


居なくなってほしくない


今はすこしおちついてねてる


このままどうか、うばわないで


わこ**