おはようございます。
《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。
10月27日のブログで
9月の保護数と譲渡数を報告しました。
そして10月はこのようになります。
9月と10月の2か月で
24匹もシェルターの収容数が増加しました。
これが毎月のように積み重なって行きます。
わかりやすいように
商品(犬猫)とマーケット(譲渡先)に例えて見ましょう。
●「入」と「出」のバランス
●先ず「仕入れ」と「在庫」についてお話しします。
犬猫の多くは春と秋に繁殖シーズンを迎えますので
保健所等から引き取る数も春秋に増加します。
例えば果物等の季節商品は
仕入れ数を調整したり冷蔵・冷凍保存などをして
在庫を適正に保ち経費を抑えます。
保健所が犬猫の収容期限を1週間と区切るのも
収容には経費がかかり スペースも無いからです。
一方 動物愛護団体では
仕入数を抑える⇒殺処分数が増える
という切実な問題を抱えています。
ですから
保健所に収容された子を全て引き出すのは難しく
どの子を救うかという辛い選択を
余儀なくされているのが現実です。
青い鳥では昨年の2月から
防府市での殺処分ゼロを維持していますが
それは 保健所で引き取り手のいなかった子は
全て引き取って来たことを意味しています。
それが積み重なって「在庫」が80匹になりました。
この「在庫」は 物品等とは全く異なり
餌や医療や光熱費等に費用がかかります。
今は「動物愛護管理法」で規制されていますが
かつてのペットショップでは
売れ残った犬猫は飼育に経費がかかるので
保健所等に遺棄することが平然と行われていました。
一方 愛護団体では
病気の子も高齢の犬猫も世話をし
譲渡する努力を続けます。
つまり愛護団体の経費はほとんどが
「在庫」に費やされるといってもいいでしょう。
●次に「出」について考えてみましょう。
犬猫を引き取って下さるご家庭は
無限にあるわけではありません。
譲渡できる数には限りがありますので
保護した数に応じて譲渡数を増やす
というわけには行きません。
また 譲渡はどんな方でも というわけにはいかず
ご存知のように一定の条件を定めています。
従って保護数と譲渡数のバランスが取れなくなります。
バランスを取るためには
仕入数を抑える⇒殺処分数が増える
ことになり
多くの愛護団体がジレンマに頭を悩ましています。
もちろん青い鳥も例外ではありません。
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これまで述べましたように
動物愛護団体の運営は
構造的に多くの問題を抱えていることが
お分かり頂けたでしょうか。
環境省のデータでは
毎年殺処分数が減少しているとしています。
しかし
その分 動物愛護団体に収容される
犬猫の数は増加しているのではないでしょうか。
つま不要とされる犬猫の数はあまり減ってはいず
保健所での殺処分から動物愛護団体に移っただけ
という考え方も出来ます。
青い鳥の収容数が増え続けている背景には
そういう事情があります。
では どうすればいいのでしょう?
次回はその解決策について
考えてみたいと思います。
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