命がほとばしるように! 被災後のクロベエ君 | 青い鳥動物愛護会

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NPO法人青い鳥動物愛護会の公式ブログです。人と動物が真に共生していける心豊かな社会を目指しています。

おはようございます。

《あかるく、あいかつ、あおい鳥》です。

 

🐶 熊本地震で被災したクロベエ君

 
クロベエ君の里親様は熊本地震で被災されました。
心配する私たちに4月、次のようなお便りが届きました。
📧

青い鳥様、くろべえも、私達も皆元気です。

ご心配おかけしてすみません。

地震は、くろべえ怖かったみたいですが、元気です。

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(青い鳥:皆様の安全をお祈りいたします)
ありがとうございます。頑張ります!

 
このお手紙を拝見して、青い鳥は皆で相談し
被災動物の受け入れを表明することができました。
そのことは4月28日のブログで公開しました。
実際には九州の愛護団体様のご活躍により
青い鳥で犬猫を預かることはありませんでした。
 
でもクロベエ君は
私たちに助け合うことの大切さを教えてくれました。
地震のショックを受けたようだとお聞きしていましたが
クロベエ君、その後どうなったでしょうか?
📧
外に出るのを恐がり?外に出て歩く事も出来なかったクロベエですが…。
ある日、田植の頃、長男が部活に行こうと自転車で玄関を出て行きました。
クロベエは絶対に頭だけしか外には出ないからと思って安心していた矢先。
何を思ったのか雨の中、長男を追って全速力で駆け出していきました。
 
 
吠えながら長男を追いかけ長男を見つけたクロベエは
今度は方向転換して
行ったこともない田んぼ道を嬉しそうに全速力で走り回り
田んぼの泥濘にバシャッバシャッ入り
走って追っかけてきた私や息子から嬉しそうに逃げ回りました?
 
 
暫くは、田んぼの中でクロベエも私も息子も
ずぶ濡れの泥まみれで追っかけごっこでした。
私たちをからかって嬉しそうにしていたクロベエでしたが
田んぼの中にあった網に引っ掛かり息子に捕まり
私がそこでクロベエを抱き抱え
ずぶ濡れのまま車にのせ連れ帰りました。
息子は部活に行く途中でしたが無事にクロベエが捕まり
安心して部活に行きました。
遅刻でしたが先生に訳を話すと、大笑い。
捕まって良かった良かった❗ とのこと。
 
 
長女も心配して雨の中捕物帖を見守っていました。
近所のおじちゃん達も走り回る私達を心配して
クロベエの名前を呼んでくれたり、口笛を吹いてくれたり
と半分笑いながら見守ってくれていました。
家に帰ってから、はじめてのお風呂でした。
嫌がりもせず、洗わせてくれたクロベエでした。
それ以来、一度も家から飛び出す事はありません。
やはり、外は苦手みたいです。
あんなに全速力で走り回るクロベエをみて
大変でしたが嬉しかったです。
 
 
今、子ども達の目覚まし時計をしてくれています。
私が、起きて!と声をかけ、起きなければ、
クロベエがワンワン吠えながら起こしてくれています。
お手伝いも頑張ってくれています。
 
 
🐦 拝啓、里親様。
久しぶりにお写真でクロベエ君に会うことができました。
相変わらずのストレートなまなざしですね

このまなざしに導かれるようにして
被災地の動物たちを受け入れようと決意した日のことを
今も思い出します。
「出来ない理由を上げていたらきりがない」
あの日クロベエ君はそう教えてくれました。
 
そのクロベエが、外を怖がるようになったクロベエが
お兄ちゃんの後を追って雨の中に飛び出した。
田んぼでの追いかけっこ。雨の中の捕り物帖。
まるで一編の映画を観るように
クロベエとご家族の交歓の様子が伝わって来ました。
クロベエの嬉しそうな声も、ご家族の笑い声も、
確かに聞こえて来ました。
 
命がほとばしるように――
清々しくも温かな感慨に包まれました。
このご家族があればこそ、いまのクロベエがあるんですね。
ほんとうにありがとうございます。
 
 
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