野良犬猫に餌をやる人の人口は多く、裏口などの見えない所で、
定期的に餌をやっているお母さん達などなど、本当はたくさんいるようです。
野良犬猫はどこにでもいるので餌をやると、たとえ自分はガリガリに痩せていても、すぐに喜んで子どものところに運んで行きます。
また、餌をやる時間が遅れても、くれると信じて、お利口にお座りをして待ち続けています。
野良犬猫はそれぞれ必死でけなげに生きようとしています。
餌やりさんはその姿に憐憫の情を抱きます。
どれだけ餌やりを禁止したり、罰則を科したりしても、
人に心がある限り、この人口をゼロにすることは不可能だと思われます。
そして餌をやるためには、誰でもそれなりの、自分の大切な時間やお金、労力などを無償で提供しなくてはなりません。これは想像以上に大変なことです。
餌をやる多くの人と話をしてきましたが、
この可哀想で迷惑な野良たちが増えることを望んでいる人は1人もいませんでした。
むしろ自分も楽になりたいので、野良犬猫がいなくなることを切に願う方ばかりでした。
そして餌をやるのを隠すのは、野良犬猫で迷惑をしている人の気持ちも分かり、
板挟みになっているからです。
こういう人々の多くは自宅でも、猫なら5.、6匹、犬なら1、2匹飼っていたり、野良猫の避妊手術を自費でしていたりしています。
世間で言われているような「無責任な餌やり」といえる人は
実は意外に少ないのではないかと思えるようになりました。
実は本当は、餌をやる人もやらない人も願いはひとつで、皆んなが野良犬猫をなくしたいと思っているだけのようです。
となれば、残る問題はただ1つ。無くすため減らすための方法だけです。
青い鳥では現在、どの方法が最もお金がかからず、人にも動物にもやさしいかを、県の方からも情報提供などの協力をしていただきながら調査しています。
現行の殺処分より安い方法を模索し、1匹の処分にかかる大体の具体的な金額を出し、これを避妊手術による方法に変えた時と比べてどれだけ節約できるかをまとめ次第、公表していきたいと思います。
この数字は野良犬猫問題の根本原因である、犬猫を捨てる人たちの歯止めにもなることと思います。
ーつづくー
