動物愛護団体同士で、考え方や立場がもっとも分かれるのは
譲渡の仕方のようです。
何をするにつけても初心者の頃があるように、
青い鳥代表Kもまた、個人で保護、譲渡をしていた期間があり、
その後、地元の動物愛護団体さんのお手伝いをするという
修業期間がありました。
そこで、たくさん学ばせてもらったと代表は感謝しているのですが、
当時、まだ動物愛護活動を始めたばかりのころ、
猟犬にする目的の人にあやうく譲渡しようとしたことがあったなど
未熟だったようです。(未然に防がれましたが。)
その後のKは、当然、経験を積んで成長しました。
昔のままではないのです。
経験から、前記事に掲載した通り、譲渡時にお渡しする書類は
かなり深く、細やかです。
譲渡先も、犬をつなぎっぱなしにせず、家族の一員として
愛情を注いくださる人を選んでおり、
夏の暑い日、冬の寒い日、外で犬が苦しまぬよう
ご家族に理解を求め、むしろ他団体よりも譲渡条件が
厳しい面さえあります。
しかし、Kが未熟だったころを知る一部の方は
そのイメージを持ち続けておられ、
Kの譲渡はいかがなものかと
まわりの人に言い続けているようで、
私たちは残念に思っています。
おそらく、一番誤解を受けているのは、Kの譲渡が非常に迅速なことです。
このために、本人の人柄や行動力をよく知らない方は、
未熟だったときの話を聞いた上に、さらに
譲渡が迅速である事実を見て、
「譲渡はいいかげん?」と
思うようです。
どうも、青い鳥の批判の大もとをたどっていくと
原因はこの譲渡に関する誤解のようです。
では、誤解を解くために
私たちの譲渡の考え方と姿勢を述べさせていただきます。
譲渡には里親家族の見極めと迅速さの両方が要ります。
里親探しは地方新聞でもしますが、
おもに「ペットのおうち」さんで掲載しています。
私Eがサイトに写真と募集記事を掲載し、
「宇宙人のような不思議ちゃん」
「アイスクリームのようなかわいい女の子」
などと目を引くタイトルでたくさんの記事をアップしてきました。
そしてありがたいことに1匹につき、複数の方から申し込みがあることもあり、
全ての人と初期のメールのやり取りをしたあと、
あとは、Kがその方と電話でじっくり話して
人柄を見極め、家族に反対する人がいないか、
留守の時間はどうか、犬が過ごす環境はどうか、
よく見極めてたくさんの犬と猫を譲渡してきました。
ここで、整理すると
●申込者多数の中から望ましい譲渡先を選んでいる。
まず、1頭につき、申込者の中から
もっともその子を幸せにしてくれそうな方を選ぶことができています。
ですから、この時点で、かなり犬や猫に対して
家族と同様に愛情を注いでくれる望ましいご家庭なのです。
次に代表Kの考え方を書きます。
●迅速さは必要である
子犬、子猫はすぐに大きくなってしまいます。3か月を超えると
申し込みは減ってきます。
1歳を超えると非常に譲渡の道は険しくなります。
子犬や子猫側から見ても、幼い時のほうが、
飼い主さんになれるのは早くなります。
よって、この人は信頼でき、愛情深く、家庭環境も望ましいとわかったなら、
迅速に行動することをモットーとしています。
でも、これはいいかげんなのではありません。
以下は私、Eの見解です。
●Kは行動力が並はずれている
Kの行動力は、ちょっと普通の感覚では測れません。
それほどの行動力とバイタリティーを持っています。
この点は現会員さんのほとんどの方が知っておられます。
Kのことをよく知らず、「自分」の感覚で判断して、
「いいかげん」と思ってしまうとしたら、
それは誤解なのです。
次に青い鳥動物愛護会の重要なスタンスを書きます。
●基本は信頼である。譲渡はご縁。
私たちは、信頼することによって人は応え、成長する面があるのだと考えております。こちらが、相手を信頼すれば、相手もこちらに鏡のように応えてくれます。
もとより、ほとんどが留守で、犬や猫がさみしい思いをしたり、著しく自由が奪われた環境で飼われる(たとえば犬を外で鎖でつなぎっぱなし)ご家庭には青い鳥の犬や猫はさしあげないことは当然です。
しかし、(ここがきわめて重要なのですが)決して、相手家族の方を批判的に見たり、値踏みするようなことはいたしません。
こちらが相手を値踏みするようであれば、あちらは鏡のように、親しみのないご家族になるでしょう。
私たちは、もちろん、犬猫を幸せにすることを考えますが、
犬猫を幸せにすることだけを考えるのではなく、動物を飼うということをご縁に、人間も成長するのだと考え、譲渡とは、犬も人間も幸せになるチャンスをもらう、ということだと考えています。
事前に十分にお話し、青い鳥とのお約束をしてもらい、譲渡した後は、犬や猫をあげっぱなしではなく、アフターフォローを細やかにしています。
譲渡以降のご縁はずっと続くのです。
飼い主さんの悩みのケアをし、犬や猫が不幸になりそうであったなら、いつでも相談してください、というスタンスでやっております。
Kは人間と動物が幸せになるお手伝いを365日、真剣な覚悟でやっております。
ただ、信頼したご家庭が子犬・子猫のころはかわいがって、
その後、成長した犬や猫をかわいがらなくなるケースはあるかもしれません。
この先、もしかすると長い目で見たときに譲渡先に
間違いがあるかもしれません。
日々悩みつつ
精いっぱい努力していきたいと思っております。