6月5日に「青い鳥批判ブログを見つけました」と読者さんからご連絡をいただきました。
「一番気になるのは個人情報が書かれていることだったので通報しておきました。」 とのこと。
通報後の対応があまりにスピーディーだったので、
私たちもそのブログを見ることもなく消されてしまっていたのですが、
その人物は断続的に批判ブログを立ち上げては消しているようです。
しかし、
青い鳥は批判されるようなことはしていません。
わたしが、何が起こっているのかきちんと事実を説明しようと言っても、
代表は
「本当のことであっても人のことを悪く言うのはやめよう。
放っておいても真実は明らかになるよ。」
と言っています。
本当に代表は、誰にも真似のできない「お人よし」です。トホホ。
だから青い鳥は弁明もせずやられっぱなしでした。
(今もやられっぱなしです。)
私は、「個人」なら放っておいてもいいけれど、
「会」である以上、降りかかる火の粉はしっかり振り払うことは責務だよと言いました。
実際、「青い鳥の譲渡姿勢」
をアップした日から、
その批判はしなくなりました。
6月上旬にできた批判ブログの内容はどうも、こちらに来たコメントからすると
「青い鳥は睡眠薬を使って野良犬を捕獲している」 という内容のようでしたので、今回も書かせていただきます。
以下は、1か月以上前、5月6日に「野良犬の捕獲方法の模索1」の続編として書いて用意していた記事でしたが、事件が起こったのでそれどころではなくアップしないままになっていました。
以下掲載します。
「野良犬の捕獲方法の模索1」の続きです。
一度も人間に飼われたことのない野良犬、しかも、力関係がある集団のなかで、隠れている弱い犬(メスや傷ついた犬)を優先的に捕獲するにはどうすればいいのか。 それも、その後に人間との良好な関係を築き、譲渡の道に進むために、どうすれば恐怖やストレスをかけず、安全に捕獲できるのか。
この方法はまだ模索中ですので一緒に考えながら読んでいただけると幸いです。 全国で試みている野良犬の捕獲方法を検索して調べてみると、
誰でも思いつく方法であるにも関わらず、不思議と睡眠薬を使った方法は表には出てきません。
なにか問題があるからだろうとすぐに察しがつきます。
そこで、睡眠導入剤を使った捕獲方法の問題点について調べて整理してみました。
なお、この記事は完成したものではなく、問題点を教えていただくために
公開している面もありますので、専門知識がある方は、間違いがあったら
是非教えていただけるとありがたいです。
仮に、睡眠薬を使うケースを次の二つに分けて考えてみます。
A.人間の睡眠薬を使用する場合
B.犬用の睡眠薬を処方してもらう場合
Aは、自分のために処方された睡眠薬を使用する場合です。
問題を、法律に詳しい人に伺ったり、自分で調べたりした結果、実はあまりスッキリとはわかっておりません。
「べつに違法性はないと思う…」くらいなのです。
問題となるのは「薬事法」第二節 医薬品の取り扱いの(処方箋医薬品の販売)第四十九条の「医師、歯科医師または獣医から処方せんの交付を受けた者以外の者に対して、正当な理由なく…医薬品を販売し、また授与してはならない」というあたりが関連してくるかと思われますが、これは、使う側ではなく、薬を出す側の問題のようです。
つまり自分用に処方されたものを時間を経て野良犬に使った場合、薬を出した方の関知するところではないので、当然責任を問われません。
では、使う側の問題(違法性)はどうなのか。
他人に睡眠薬を飲ませることは明らかに「傷害罪」になりますが、犬には「人権」はなく、もともと法律では犬や猫は(なんと!)「所有物」扱いになっています。まして飼い主がいない野良犬の場合、飼い主から訴えられることもありません。
となると、問題があるとすれば、「動物愛護法」の
「みだりに殺し、傷つけ、または苦しめることのないようにする」
という面から問題なのだと思われます。
しかし、この場合は、野良犬たちを助けるための使用です。
それも、保健所の捕獲と殺処分という危機が迫っている中での使用です。
もし、動物を扱うプロによって、経験的に安全だと確かめられている睡眠導入剤で、獣医さんのアドバイスによる使用であれば、当然、違法性、可罰性はないものと思われます。
では次に、
B.犬用の薬(睡眠薬など)を処方してもらう場合 の問題点について。
まず、致死量の薬使用によるショック死などが問題になるようですので専門家(獣医師)に慎重に処方してもらわなければならないようです。
また、獣医師法18条で、「獣医師は自ら診察しないで診断書を交付し、若しくは劇毒薬、生物学的製剤その他…医薬品の投与若しくは処方をし…てはならない」 とのことです。
そこで、私たちはご理解ある獣医師さんに往診していただき協力していただきました。
また、私たちは避妊手術した犬を元にはもどさず、ドッグトレーニングを受けて譲渡とシェルターによる保護を目指しておりますので、人間の安全を守る仕事とも矛盾しません。
野良犬を減らす(数年で寿命を終え、いなくなる)ことに税金をなるべく使わずに全国からの善意のお金で解決しようと取り組んでいます。
ただ、犬に薬を使う難しさや危険性など、本当に細心の注意が必要であり、多くの人の知識とご協力をいただかないといけないことも分かりました。野良犬の捕獲の道は険しいです。
引用終わり。
以上が5月6日に用意していた文章でした。
野良犬捕獲という困難なケースで、すでに獣医師さん指導の睡眠薬使用の是非について世に問う文章は作っておりました。当時出しておけばよかったです。
その後、海外での捕獲方法など、会員さんから寄せられた情報なども参考にして、睡眠導入剤は、犬の動きを鈍らせるだけで、完全に眠らせることはできないということがわかり、 結局、睡眠導入剤を使用したのは5月初旬の2回で、この方法はあまり有効ではないとわかり、その後はやめています。
このタイミングで、この記事を掲載したのは、
批判ブログに対する回答の意味もありますが、
それ以上に、全国で野良犬をどうやって捕獲すれば
いいのかと悩んでいる方々と問題を共有し、解決に向かうことができれば
と思ったからです。
以下、代表の言葉を掲載しておきます。
成犬の避妊手術を行うために、私達は今後も努力したいと思います。 もし良い考えのある方はどうか教えて頂きますようお願いいたします 。
野良犬を減らすことは殺処分を減らし、 地域の人々の福祉にもつながる大切なことですが、
問題なのは、いかに犬に安全に、またストレスを与えず、捕獲し手術まで行うかです。
捕獲器も試していますが、なかなか難しい現状です。
5月の初旬には獣医さんに相談しながら、薬を検討し、現地の往診もしていただきました。
決して命に危険のないよう、睡眠薬や抗てんかん剤など、精神に影響を与えるものは使わず、
安全性の高い睡眠導入剤に決まりました。 量についても 獣医さんの指示通りです。しかし犬は眠らず元気なままでした。2匹ほどうとうととし始めた犬がいましたが、 捕獲しようと近づくと ぱっと起きて逃げてしまうのです。
なかなか捕獲の道は険しいようです。
薬を使うことで 、もし犬が危険な目に合ったら大変だという意見もあり、薬の使用は中止しました。
私たちも犬を 助けるために 捕獲するのであって、
本当に危険には合わせたくありません。
今は打開策のない状態です。
でもやはり野良犬問題は、決して 野良犬自身や一部の地域だけの問題 ではないと思います。私たちすべての人の問題だと位置付け、どうか一緒にをお考え頂きますようよろしくお願い申し上げます。
以上です。 私たちは 野良犬を幸せにすることを目的にして
獣医さんの指導のもとに試験的に使った睡眠導入剤の数回の
使用に 問題があるとは思いません。
第一、これを批判することは、専門家として処方した獣医さんを
批判するということになります。
思うに、この問題は 「イメージ的」なもの、「感情的」な抵抗感
なのだろうと思います。
ここで、しっかりと踏まえていただきたいのは 野良犬は
保健所につかまれば残酷な殺され方が待っているということ。
しかも港には楽しんで車で野良犬を轢き殺しに来るグループがいる、
という虐待問題があります。
野良犬の幸せと人間の安全双方が満たされる善意の動機で、
専門家の指導のもとに使用することになんの問題もない、
というのが一般人の感覚だろうと思います。
ほうっておけば、野良犬はどこまでいっても、命を狙われる野良犬の
境遇から抜け出すことはできません。
どちらが野良犬の幸せにつながるのか、
一緒に考えていただければ幸いです。
最後に、
会員さんから「毎日毎日応援エネルギーを送っています。」
「無事であるよう毎日祈っています」「ハッピービームを送ります」
と毎日応援メッセージをいただいています。
ご心配をおかけしてすみません。みなさん、本当にありがとうございます。

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