総合福祉部会のフォロー(その8) | あおいさんの部屋

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てっぱく行きたい。又村です。

「てっぱく」とは、埼玉にある鉄道博物館のこと。「その筋の方々」にとってはリアル聖地です(笑)実際に運転できるミニ電車(?)もあるのだそうで。

・・さて、そんな「その筋」の話はさて置き、今回も引き続き総合福祉部会の振り返りを。

【資料はこちらから】
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/sougoufukusi/2010/08/0831-1.html

今日は次の6点を。


(分野D支援(サービス)体系)
<項目D-2生活実態に即した介助支援(サービス)等>
論点D-2-1) 推進会議では、シームレスなサービスの確保の必要性が指摘された。また、障害者権利条約では「パーソナル・アシスタンス・サービス」を含む支援サービスも提起されている。これらをふまえ、地域支援サービスのあり方についてどう考えるか?

シームレス(切れ目のない)で通学や通勤にも使える支援サービスの必要性については、多くの委員が賛成。ただし、パーソナル・アシスタンス・サービスについては、介助者との直接契約とセルフマネジメントが前提とするなら、知的障害のある人たちにとって課題が大きいとの指摘や、「安上がりなヘルパーサービス」となってしまう意見も。
また、相談支援の重要性を指摘する意見や、一人ひとりの状態に合わせた介助が必要との意見、あるいは「パーソナル・アシスタンス・サービス」の定義が必要との意見も複数見られた。


論点D-2-2) 現在のホームヘルプ、ガイドヘルプの仕組みについては、何らかの変更が必要か?また、ガイドヘルプに関しての個別給付化は必要か?

ガイドヘルプの個別給付化については、ほぼ満場一致。のみならず、通勤・通学や泊まりでの利用にも拡大すべきである、との意見も見られた。
加えて、ホームヘルプとガイドヘルプを統合した、重度訪問介護のようなサービスを幅広く使えるようにすべき、という意見も多数見られた。
また、障がい児の子育て支援を拡充すべき、車両を用いた移動も認めるべき、などの意見があった。


論点D-2-3) 障害特性ゆえに必要とされる見守りや安心確保の相談といった身体介護・家事援助ではない人的サポートの位置づけをどうするべきか?

身体介護・家事援助ではない見守りや寄り添いなどの人的サポートの位置づけについては、ほとんどの委員が必要性を指摘している。そして、その実現方法にはいくつかの方向があり、「パーソナル・アシスタンス・サービス」が有効との意見、ヘルパータイプのサービスに加えて立ち寄れる場所が必要という意見、相談支援事業の拡充が重要との意見に大別される。(それら全てが必要との意見もあり)


論点D-2-4) 医療的ケアが必要な障害者の地域でのサポート体制を確立するためにはどういう課題があるか? また、地域生活を継続しながら必要に応じて利用できるショートステイ等の機能を望む声があるが、確保していくためにどのような課題があるか?

医療的ケアが必要な人も、地域で暮らすことができるようにすべき、との方向性は一致。そのために必要なものとして、医療ケアを提供できるショートステイ施設の整備(単価の大幅引き上げ)、介護職員の医療ケア実施範囲の拡大などが必要という意見が多数。
その他、ヘルパー制度を活用した一般住宅でのショートステイが必要、障がいのある子どもにも重度訪問介護を適用することでショートステイニーズは吸収できる、訪問看護を給付に位置付けるべき、などの意見もあった。


<項目D-3社会参加支援(サービス)>
論点D-3-1) 障害者の社会参加の点から就労・就学に際しての介護、通勤・通学の介護が大きな課題との指摘があるが、総合福祉法のサービスでどこまでカバーすると考えるか、その際、労働行政や教育行政との役割分担や財源をどう考えるか?

通勤や通学に対する介助の必要性については、ほぼ一致。役割分担や財源(なぜかこの項目にだけ財源のことに触れている)については多少意見が分かれており、通勤なら労働分野、通学なら教育分野のように分けるべき(福祉サービスとしては対応しない)という意見と、全面的に福祉サービスで対応すべきという意見、さらにはサービスとしては福祉分野が担うが、財源については相応の額を労働や教育の分野から拠出させるべき、という意見に大別される。


論点D-3-2) 居場所機能など広く仲間との交流や文化芸術活動などについてどう考え、確保していくための体系はどう考えるか?

障がいのある人の文化芸術活動への支援の必要性については、賛成が多数。居場所機能については、多くの委員が必要性を指摘しているが、一方で「一般施策が優先で、障がいのある人だけのサロンは不要」との意見もあり。
また、当事者活動にこそ助成が必要、各都道府県に文化芸術の拠点を整備する必要があるなどの意見も見られた。


・・というわけで、まだまだ続きます。では。