妄想*君に伝えたい(7・最終話) | 青と虹色 ~嵐*大野智さん*天然+大宮~

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大野智さんfanブログ。 愛されリーダー+仲良し嵐5人が大好きです

※以下妄想ストーリー(完全フィクション)です
実在の人物・団体とは一切関係ありません。


苦手な方は華麗に、スルーでお願いします


※おさらいはこちらからどうぞ  妄想*君に伝えたい(1)~







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私の中の弱い心が
潤くんの言葉によって強い心へと変わっていた

言葉の力って凄いな…

私も…智先輩に ちゃんと伝えたい…

一度 前に向いた気持ちは
風を受けた帆の様に膨らみ どこまでも進んでいく


伝えたい…


先輩…  どこ     ?




人込みを掻き分け
智先輩を探したけれど 姿が見当たらない


教室…

美術室…




どこにも いない…


気持ちばかりが意味もなく焦っていく




どん…!!
教室から出てきた人影と肩がぶつかる

「ごめんなさい…!!」
「あ、ごめんね!」
同時に出る言葉。
ぶつかった人は綺麗な女の人だった

「あれ?君は…」
でも見覚えがある顔…そして声が…
「マサ…さん?」

「ああ、やっぱり 智の言ってた子だね」
「その格好…」
緑色のラメが光るサテン織りのチャイナドレス…

「やっぱり 綺麗…」
「あはは、何かね うちらのクラス女装喫茶やってるんだよね
俺もふざけてたら巻き込まれちゃってさ~

「あ、あの、智先輩 知りませんか?」
「あ~、たぶん屋上じゃない?たまにそこで絵を描いてんの みかけるから」

「ありがとうございます…!行ってみます!」
私は屋上へと続く階段を目指して駆けていく

「ねえ!」
「?」

「智の事 よろしくね!」

「え?」

「じゃあ、またね!」
マサさんは そのまま教室へと帰っていった


…よろしく  って?  ?







屋上への扉を開くと
強い風が頬を撫でていく

「智…先輩」

柵に寄りかかりながらスケッチブックを手に
何かを描いている先輩を見つけた

「あぁ…もう見つかっちゃった…」
そう言うと ふふっと笑った

「え?もしかして先輩…逃げてたんですか?」
「だってさ、俺にも女装やれって言うんだもん…参ったよ
だから…こっそり逃げてきた」
照れくさそうにしている姿がかわいくて  きゅんとなる

「マサさんが ここじゃないかって すぐ…教えてくれましたよ?」
「あ~…マサか。やっぱりすげえな…
俺、バレバレじゃん…ふふ」

下の会場ではバンド演奏が始まったらしく
風に乗って 所々に音を落としていく

「お、なんか始まったな」
智先輩が音に合わせて下を覗いた

「…先輩、ここで絵を描いてたんですか?」

「おう、なんかここ落ち着くんだよ 誰もいないしな」
「見ても…いいですか?」

「うん」

そう言って渡されたスケッチブックには
上から見下ろした沢山の人物が描かれていた

「やっぱり…先輩の絵を見るとパワー…貰えるな」

私はちょうど2年前の事を思い出していた…

先輩に 初めて会った  あの日。



懐かしさで目を閉じた

「先輩…私ね  


学園祭で 先輩の絵を観て…この高校に行きたい…って思ったんだよ」

「え!…マジ  か…」


「それから…智先輩の笑顔を見て…

一緒に…絵を描きたいとも思ったんだ 」

そんな私の言葉に 智先輩は じっと耳を傾けていた


「だから…高校に受かった時は また先輩に会えるって…凄く嬉しかった

美術部に勇気を出して入った時も…
私は…絵がヘタだけど、それでも先輩は呆れず丁寧に教えてくれたよね

やっぱり…すごく  嬉しかった…

でも  智先輩に優しくされる度…嬉しいのに
苦しかったんだ

先輩に…  好きな人が…いるって  分かった時も
辛かったけど…

でも…!」

そう言うと 下を向いていた視線を智先輩に向ける


もらった勇気を 想いにして ぶつけていく





「私は…     

智先輩の事が、ずっと    



す…       !


ぐいっと引っ張られる体

私は智先輩の胸の中にいた



「    それ以上…言わないで」

私の目からは…
もう

涙が溢れていた


ああ…私は言わせても もらえないんだね

振られ…たんだ…






涙が止まらなかった。














先輩は私を抱きしめている腕に力を込めると


「俺が…ずっと言おうと思ってた事…  簡単に言わせないよ」

「…  せんぱ  い   ?…


そのままの体勢で先輩は ゆっくりと口を開いた







お前が  






好きだ









「え…?」










「俺が好きなのは…     お前だよ」







「せん ぱ…
私は泣き崩れていた



「…ずるいよ…

私だって…先輩の事が 好きだよ…   大好きだよ…」

「ずるくなんかねえよ…お前が…なかなか言わせてくれないから

俺…ずっと苦しかったよ」

「え?…  

私は今までの自分の行動を思い出していた
そして…先輩が何かを言おうとしてた事も…

「あ…」

「ふふ、でも もういいや  今、伝えられたからな」
そう言って私を見つめ 優しく微笑んだ

「先輩…」

ここだけ2人しかいない世界みたいだった…。



ゆっくりとした時間が包んでいく

「目を閉じて…」
言われるまま瞳を閉じると
先輩の唇が 私のそれに そっと触れていった

私が目を開けると

「だめ…  もう一回 」
そう言って もっと長いキスが落とされた


今まで 靄にかかっていた辛い気持ちが
先輩からの甘い刺激によって
どんどん 優しく 溶かされていく






「…俺、高校卒業したら 海外に留学して
絵の勉強をするよ」

智先輩の突然の告白に驚く

「でも、3年経ったら…必ず帰ってくるから…
それまで…待っててくれるか?」





私の中では もう 答えは決まっていた。


「うん、  ずっと待ってる…


…だから、これからは 絵が描けたら…私に 一番に 見せてね」
そう言って笑った




智先輩を見つめる度、時々感じていた

どこか  遠くへ行ってしまうんじゃないかという想い

それは

先輩の視線は常にどこかへ向けられていて
ここだけにとどまらないから  だったのかな…

私にはわからない…色々な物を吸収して
どんどん大きくなっていく…

だから、 私は置いていかれた様に感じるのかな


でも、私は 怖がらないで そんな先輩を応援したい…



そんな先輩だから  私は大好きなんだよ………







そして その言葉通り 智先輩は卒業式の後
外国へと旅立って行った





会えない時間は長く感じたけれど
想いが繋がっていると思うだけで心が強くいられた

先輩とは月に何度か電話で話した
他愛ない話でも とても幸せだった

淋しい時は、マサさんや潤くんも相談に乗ってくれた




ねえ 先輩



好きという気持ちは こんなにも人を強くするんだね…
それはきっと



これからも





ずっと変わらないって 信じているから


















_____




「ただいま」

柔らかい自信をまとって
目の前に現れた 久しぶりに見る先輩の顔は とても輝いて見える















私も…強くなった分だけ   そんな あなたに少しでも 近付けてると いいな




「おかえりなさい   




智先輩 !





















_____________________________



………



今まで 付き合って下さった方 見守って下さった方


どうもありがとうございました。




やっと2人の気持ちが通じ合えました
書いていて 良かったなあと
お話ではあるけれども思ったりしていました
やっぱり書く方も感情移入はしてしまったよ…(/ω\)

拙いお話ですが
こんなに集中して連続で書いたのは初めてだったので
とても新鮮で楽しかったです

でも、これからはまた通常運営に戻りますね^^
レポりたいのも控えているし色々楽しみです
コメ返も この記事から また再開させて下さいね;;
今まで付けて頂いたコメは大切にします!!

主人公の名前の件もありがとうございました!
皆さんの意見を参考に
やっぱりこれからも 出来る限り主人公の名前は無い方向で
いってみたいと思っています~^v^*

まあ、名前を呼んだら あ やっちゃった とでも 思って下さいませ笑//


それとね、このお話はこれで終わりなんですが
また近いうちにアメ限ですが; おまけ的な話でも~…と思っています
その時は どうぞよろしくお願いします
興味がある方は アメンバ申請してみてくださいね(その際は年齢記載をお忘れなく~);



それでは あたらしあらし後に(笑)
また 会いましょう~


智部長~~~~~~~~~♡←///