妄想*君に伝えたい(2) | 青と虹色 ~嵐*大野智さん*天然+大宮~

青と虹色 ~嵐*大野智さん*天然+大宮~

大野智さんfanブログ。 愛されリーダー+仲良し嵐5人が大好きです

※以下妄想ストーリー(完全フィクション)です
実在の人物・団体とは一切関係ありません。


苦手な方は華麗に、スルーでお願いします










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ガサッ!

暗闇の中で何かが動いた気がした

また だ…


今日も部活で遅くなってしまった



自宅の周りには街灯が少なく
体は自然と小走りになる
毎日通る道だけど、やっぱり怖い



あの高架下を抜ければ 家はすぐそこ…


コツコツ…という自分の足音に合わせて
音が反射していく…

でも 自分と違う足音が もうひとつ…
コン… カッ… コン…

数日前から繰り返される 自分の足が足早になると
その足音もさらに早くなってついてくる

…怖 い


後ろを振り返る事も出来ず
最後は逃げるように自宅へと辿り着いた



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「誰かに追いかけられる?」
私は小さく頷くと 昨夜の事を思い出し身震いをした
「自分の足音が反射してるだけじゃないの?」
「ち、違うよ!自分と明らかに速さが違うもの!」

「何か…心当たりはないの?」

そう、問われても まったく思い当たる所がない
「あ、そういえば!」
「え?」
「昨日さ~ニュースでこの辺のことやってたんだけど~」
「う、うん」

「通り魔が出たって言ってたなあ…」
「と、通り魔…!で どうなったの?」
「ん?…えっとお…まだ捕まってないんだけどね
どうも女性を狙ってるみたいで…しかも刃物持ってて切りつけられた人もいるって…」

「え!…そんな事言われたら今日帰りたくないよ…」
「あ、そうだよね…ごめん」
友達は恐縮そうに手を合わせる

すると、近くで聞いていた智先輩が
私の前に立った

「せんぱ…い?」
「今日、部活終わったら一緒に帰るか」
「え?」
「お前と一緒の方角なの 俺だけだろ」
「で、でも 気のせいかもしれないし…大丈夫ですよ!」
先輩に何かあったら絶対に後悔する
私は必死で断った…

「あ…」
「?」

「他に…一緒に帰るヤツがいたか」
「い、いませんよ…!」
私は思わず大声になり 我に帰る
ああ もう、穴があったら入りたい…

先輩は ふふ っと笑うと
真顔に戻り



「じゃあ やっぱりだめだ、 一緒に帰るぞ!」
力強い視線で私を包んでいく…とても断れる雰囲気じゃ…ない

「は、はい…」
私は渋々了承した



先輩と一緒に帰れるのは凄く嬉しいのに
不安の方が大きかった…
そんな私の心が伝わったのか
先輩は
「よし」
というと、私の頭をぽんっと叩き 穏やかな笑顔になる

そのまま 自分の席に戻って絵を描き始めた

「良かったね~、部長に守ってもらえるなら安心じゃん!」
「う   ん… 」


私は何も起こらない事を ただ祈るしかなかった






今は学園祭に向けて自分の作品に皆 真剣に取り組んでいる

自然と帰る時間も遅くなる
その中でも 私と先輩はいつも最後になってしまう

先輩は部長だから…
きっと最後まで残らなくてはいけないんだ…

描くスピードが遅い私は申し訳ない気持ちで一杯で
「すみません…私のせいでいつも帰りが遅くて…」と謝った

「ば~か、何謝ってんだよ
俺だって描きたいからいるんだぞ?」

私はそんな先輩の作品を後ろからそっと眺めた

繊細だけど力強いオーラを放っているそれは
観るだけで圧倒されていく



「やっぱり…凄いな…

私、部長の絵…好きです」

絵に対してなら素直に「好き」と言えるのがちょっと悲しかったけれど…

「そっか、ありがとな…」
先輩は後ろ髪をわしゃっとかき上げた 
顔を見ると 夕日が映りこんでいるのか先輩が赤く…見える





時計が20:00をまわると
「今日はもう帰るか」
先輩はそう言って席を立った


私は先輩と一緒に帰る事を思い出し
緊張で道具を片づける手が震えていくのが分かった
…どうしよう 私…もたないかも


昇降口から先輩の斜め後ろをそっと歩く
先輩の背中を見つめ…細いけれどとても大きく見えた

すると
「あのさ…

「はい?」

「なんでそんな後ろにいんの?」
「え…でも ちゃんとついていってるので…」
そう言うと
「お前が見えないと不安じゃん」

「ほら

手を差し出される

「あ、いえ  でも…!」
次の瞬間 手を掴まれ先輩の隣へ立たされる

「俺の見えるとこにいろよ」
「は、はぃ…!」
自分でも声がうわずっているのが分かる
先輩が横にいると思うだけで どきどきで心臓が止まりそうだった

「しばらく俺が彼氏のフリするからさ」

先輩のその言葉に驚く
「え…でも  せんぱ…   え?!*+‘」もう自分でも何を言っているのか分からない…

「大丈夫、帰る時だけだから  心配すんな」
「………せんぱい」

嬉しい気持ちと切ない気持ちが激しく混ざって 苦しくて
胸が潰されそう

「やっぱり嫌…か?」
私は首を横に大きく振った

嫌な はずない…!  だけど 



これ以上先輩を好きになったら 私………


胸の前で手を強く握った


「じゃ、行くぞ」
先輩は私の歩幅に合わせてゆっくりと歩いてくれる
私はそんな先輩の体温を指先から感じながら少しの間 幸せに浸っていた




この後 近づいている恐怖にも気付かずに…


















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チーン 


続いてしまいました…
しかも やっぱり長くてすみません…orz
これでも 短くしているつもり なんですけど大丈夫…でしょうか;;

他の方みたいに長編とか私には無理なんで
短編をさくさく描くのが好きみたいで~笑///
だから早く進めたくて一回分が どうしても長くなっちゃうんですよね;

それに…続きものって自分でも先が気になっちゃうんですorz
だから 楽しいんだけど 色々 ね…ふふ;
長編小説とか書いてる方とか尊敬します… 本気で はわ~。

まあ、ここ小説ブログじゃないので(/ω\)
お話に そんな期待してる人…いらっしゃらないと思いますけどね!^^;あはは//

あーあー、あたらしあらしの部長さんまで…楽しんでいきましょう…!では
よい海の日を♪




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