モエギカンアオイ
Asarum vinidiflora (Regel,)
萌黄寒葵
Moegi-Kan-Aoi,F.Maekawa, (1936),
The journal of japanese Botany Vol.12,No.1,(p 35),
Syn.Heterotropa vinidiflora(Regel,)F.Maekawa,(1932), in F.Maekawa,(1936),The journal of japanese Botany Vol.12,No.1,(p 35),
※由来
前川文夫氏は、栽培品のヒメカンアオイ(青軸)・アオカンアオイを『The journal of japanese Botany Vol.12,No.1,(p 35),』でモエギカンアオイに変更したとあります。
※アオカンアオイとは?
T.Makino,& K.Nemoto,(1924),Flora of japan(p1050),で葉無紋とあるが、その他は不明である。
☆葉無紋→荒い亀甲になったことに少し疑問に思う事はあるが、故人となった今となっては、この疑問を尋ねることも出来ないですね。
*モエギカンアオイの写真は『ガーデンライフ 1978年2月号』より引用させていただきました。
残念ながら白黒写真なので詳細などはわかりません。
又、イギリスのキュー・ガーデンズ (Kew Gardens) の
International Plant Names Indexに入力され、学名・産地(アジア、日本)は有るが詳細などはわからない。しかし、前川文夫氏が命名する以前よりも、かなり古い時代に渡ったことが分かる。
出版物
インデックスセミナー [サンクトペテルブルク (ペトロポリタヌス)]
IPNI ライフ サイエンス識別子 (LSID)
日付
1835 (「1834」)
照合
1868年:83(-84)
発行日 1869年3月
(Kew Gardens )IPNI (International Plant Names Index)に入力された。
分類ファミリー(ウマノスズクサ科)
*語源
それでは[vinidiflora]とは何を意味するのか
vinidi→新緑、青緑色など
flora→特定の地域や時期、特定の環境に生息する植物群を指す
よって[Heterotropa vinidiflora]とは、上記のIPINに基づき、アジアの日本に生息する青緑色のウマノスズクサ科カンアオイと言う事が分かります。
Heterotropa vinidiflora (Regel,)の(Regel,)については、記載者の名前である。Wikipedia調べ
エドゥアルト・アウグスト・フォン・レーゲル(Eduard August von Regel, または Edward von Regel, Edward de Regel, Édouard von Regel,
ロシア語: Эдуард Август Фон Регель,
(1815年8月13日-1892年4月15日)はドイツの園芸学者、植物学者である。ロシアの帝立植物園の園長を務め、多くの地域から集められた新種の植物の記載を行った。
ちなみに、現在のKew Gardensのカンアオイ属リストでは"Asarum vinidiflora (Regel,)と表記されています。
我が家のモエギカンアオイと思われる個体