CSと診断され8年 たわいない日常を軸に

CSというフィルターを通して世界がどのように見えているのかを綴ります

CSの方も そうでない方も こういう人もいるんだなという感じで気楽に読んで下さいね

 

※このブログでは読みやすさを考慮し化学物質過敏症をCS(Chemical Sensitivityの略)と表記しています。

 

 

 

8月2日、NHKあさイチで「知っていますか?化学物質過敏症」が放送されましたね。(ってもう1か月経っちゃうじゃん…煽り) 実はわたし知らなくて…

 

6、7月中はあまり体調が良くなくて(たぶん原因は除草剤。そのことについてはまた別の機会に書きたいと思います) PCやスマホも見る気になれず、すっかり情報収集をサボっていました。

 

でもそのちょっとの間にすごく時代が進んだような…

 

テレビで大々的に化学物質過敏症を取り上げるなんてムリなんじゃないかと半ばあきらめていたのに…なんだかまるで浦島太郎の気分魂が抜ける

 

 

 

リアルタイムでは見れなかったけど、オンデマンドでなんとか見ることができました。でもこれたぶん全部ではなくて、ニュースを挟んでの後半部分は見ることができなかったっぽいです。(※9/3追記 NHKオンデマンドの購入期限は8月15日まででした)

 

それでもすごく感激しました。NHKの全国放送で化学物質過敏症の特集をやるなんて!

 

オンデマンドは保存が出来ないので…でも内容の一部始終を忘れたくなくて、文字起こしまでやってしまった。誰かに見せるわけでもないけど、どんな内容が伝えられたのかとか、誰がどのようなコメントをしたのかとか、出来るだけ正確に客観的に覚えておきたくて…あ、けっこう疲れた…ネガティブ

 

 

 

わたしの記憶では、こんなふうにしっかり化学物質過敏症のことを取り上げた全国放送って、2019年のNNNドキュメント「化学物質過敏症~私たちは逃げるしかないのですか~」 以来じゃないかしら(違っていたらごめんなさい)

 

 

 

この「私たちは~」のときは、発症したらともかく悲惨、悲惨、かわいそう、かわいそう…という部分だけがクローズアップされてて、具体的な対処法は?治療法は?といった部分にはあまり触れられてなくて…ドキュメントなんだからそういうものかもしれないけど…ちょっとモヤモヤしていたところがあったのですが、

 

あさイチでは発症者のリアルな現状や声のほか、専門の医師の解説もしっかり伝えられていたし、博多大吉さん、LiLiCoさんなど普段テレビで見ているタレントさんたちが真剣にコメントしていて…もう涙出そうになりました。

 

 

 

コメントをいくつか取り上げさせてもらうと、

 

化学物質過敏症の高校三年生ほのかさん(仮名)

「高校は義務教育じゃないんだから、それで単位が足りないってなるのも自己責任なので、出来ないならうちで頑張り続ける必要はないんだよ、みたいなことを高校から言われて…サボりたくてサボってるわけじゃないし、休みたくて休んでるわけでもないので…」

 

大好きだった部活も去年泣く泣く退部したというほのかさん

「元同じ部活だった子から今日はこんなことしたよとか、顧問の先生がこうだったよみたいな話を聞くと、私はその中に入れたはずだし、過剰な香料や化学物質がなければ今でも一緒に続けられてたはずなのになって、悲しい気持ちになります」

 

……胸がしめ付けられるようですよね。

 

 

 

化学物質過敏症に詳しい医師の坂部貢さん(わたし存じ上げなかったわイヒ

「…シックハウスの方はですね産業界あるいは国もですね努力をしてかなり良くなってきてはいるんですね。で、一方で今お話があったような柔軟剤の香料、いわゆる香りの害、香害というふうに言いますけれども、そういったものがひとつの原因で化学物質過敏症になっていく、重症化が進んでいくということがあります」

 

「香りそのもの匂いそのものの反応と、マイクロカプセル(香り成分を入れるカプセル)そのものの科学的な問題点というものも今指摘されています

 

「あと注意しないといけないのは、匂いがしないから安心だというふうに思ってしまうのも間違いで、匂いとしては影響受けないんだけれども、成分として身体が影響を受けるということは数多くあるので、ひょっとするとその方が多いかもしれないです。そのあたりも十分気を付けていかないといけないと思います」

 

「食べ物であれば自分でこれは食べないって(食物アレルギーのこと)…ですけれども空気は自分では選べないのでそこがひとつの問題ですね」

 

わっ!はっきりとマイクロカプセルって言ってる!!欲を言えばイソシアネート(マイクロカプセルの主原料)のことも言ってほしかった!

 

柔軟剤の香りで化学物質過敏症になっていく、これもはっきりと言ってる!!

 

 

 

博多大吉さん

基本的にはもう、誰がなってもおかしくない、年齢や性差関係なく、ある日突然ということなんですね

 

「もちろんこういう言葉(香害のこと)も知っていたし、ある程度自分の匂いとか気を付けないといけないなと思ってましたけど、正直今日のVTR見るまで、こんなに辛い思いされてる方がいらっしゃるのは知らなかったので、より一層これは気をつけなきゃいけないなと思って」

 

「ほんと、そのためには知っていくしかないですね」

 

…涙…笑い泣き

 

 

 

番組内で、発症のメカニズムは十分には分かっていないが誰でもなり得るという点もしっかり伝えられていましたし、(前半は)まずは知ることから』という言葉で締めくくられていました。

 

 

 

 

あさイチのこの放送とほぼ同時期に、NHKのウェブニュースでも詳しく化学物質過敏症のことを取り上げていました。

 

 

 

柔軟剤を販売している大手メーカー3社の見解は、一様に安全性を確認して販売しているとのことだけど…

 

じゃなんで化学物質過敏症になる人が増え続けているの?

 

ところで確認ってどういう方法で確認したの?

 

もやもやしたので、各メーカーのホームページ、Q&Aのところを見てみました。

 

 

 

 

 

 

赤ちゃんの衣類にも使えますか?の質問に一様に使えますとの回答。

 

ええ!?ホントに?大人でもあのふわふわの甘ったるい香りで具合悪くなる人がいるのに、赤ちゃんに使っても大丈夫?

 

よくよく見てみると、コレ肌に対しての刺激のことだけ言ってないかな??

 

 

ライオンはイラスト付きで丁寧に説明してるけど、知りたいのはそういうことじゃない。

 

呼吸によって香料やその他の化学物質が体内に入り込んだ場合の安全性は?それについては全く触れられていない。

 

ということで、各メーカーのお客様相談室に電話をかけてみました。

 

プルルルルースマホ

 

しかし、花王は「只今電話が混みあっております」のアナウンスが流れ三度かけ直してみましたが、この日はつながらず、

 

P&Gは対話はできないようになっているらしく、自動音声で柔軟剤の使用方法、成分情報などを読み上げているだけでした。

 

この日唯一つながったのが、ライオン。オペレーターさんに柔軟剤の香料等は本当に安全なのか、その確認方法は?など質問してみました。

 

すると、「香料を含めすべての成分は安全です」 そして「確認方法についてはお答えしておりません」とのことでした。

 

…はい??? なんで確認方法は教えてくれないの?

 

それじゃあ、ちょっと説得力ないよねー。