CSと診断され9年 たわいない日常を軸に
CSというフィルターを通して世界がどのように見えているのかを綴ります
CSの方も そうでない方も こういう人もいるんだなという感じで気楽に読んで下さいね
※このブログでは読みやすさを考慮し化学物質過敏症をCS(Chemical Sensitivityの略)と表記しています。
ご無沙汰しています。
先日、とっても気になったニュースがありました。
人気音楽グループのゆずが、コンサートで香りを使った演出を予定していたが、体調が悪くなるのでやめてほしいという声が寄せられ、その演出を中止することになったというニュース。
著名なアーティストも配慮しなければいけなくなるほど、香害や化学物質過敏症が広く認知されるようになったのかと思う反面、多くの人にとっても看過できないほどCSやCS予備軍の人が増えてきているのかと複雑な気持ちになりました。
ゆずは以前も香りを使った演出をやっていて、過去には別のアーティストのライブや舞台などでも、香りの演出はあったらしいのですが、今回問題視されたのは、運営側が香りを撒くのではなく、観客がゆずのオリジナルグッズのボディミスト(全身に使える香り付き化粧水)を購入して、会場で一斉に吹きかけるという…
へえぇぇぇーーー!!!
CS当事者の私からすれば、どちらにしろ不特定多数の密閉空間でそのようなことは、やめなされと思いますけどね。
ヤフーニュースのコメント欄を見ると「自分も香りで体調が悪くなります」というコメントもチラホラあってお仲間いたーー と嬉しくなる一方で、心無いコメントもチラホラあるので、余計気が滅入るかも…と思う方は見ないほうがいいかもしれません。
でも香害に関するネガティブなコメントも匿名だからこそストレートに表現できるのかな、と参考になる部分もありました。
「嫌だったら行かなければいいだけ」というコメント。
単に好みの問題と捉えている人も多いのかな、香害のせいでCSになった人は学校に通えなくなったり、働きに出られなくなったりしているのに、家族や友人にCSになった人がいないとその深刻さはイメージしにくいのかなと思いました。
「いちいち少数派に配慮していたらキリがない」というコメント。
ご自分がCSになる可能性はゼロだと思っているのかな、CSは誰でも発症する可能性があって自分だけではなく、家族や身の回りの大切な人も発症してしまうかもしれないのになと思いました。
香害の問題は国会でも取り上げられていますし、社会問題として広く認識されつつあります。少数派、多数派と分けるのではなく、誰にでも関係のあることとして捉える視点を持ってほしいなと思いました。
たくさんの人に知ってほしい化学物質過敏症が原因で起きた悲しい事件
数年前だったら、何の話題にもならなかったかもしれないことに、ゆずのような有名アーティストが理解を示してくれたことの意味合いってすごく大きいんじゃないかと思います。
少しずつではあるけれど香害やCSについての理解が進んでいる、そんな希望を持たせてくれる今回のニュースでした。
四か月ぶりの投稿になりました。昨年と同じく6~8月は体調があまり良くなくて、大人しく、大人しく過ごしていたのですが、それでも気持ち悪くなって吐いてしまったりということがありました。9月に入ってやっと落ち着いてきたところです。
今後も不定期になると思いますが、もう少し投稿を増やしていきたいと思っています。
季節の変わり目ですので、みなさんもお大事に。