CSと診断され7年 たわいない日常を軸に

CSというフィルターを通して世界がどのように見えているのかを綴ります

CSの方も そうでない方も

こういう人もいるんだなという感じで気楽に読んで下さいね

 

※このブログでは読みやすさを考慮し化学物質過敏症をCS(Chemical Sensitivityの略)と表記しています。

 

 

 

このところ、あまりにも吐き気と嘔吐が続くので、病院で胃カメラ検査してもらいました。

 

結果は何の異状もなし。お医者さんからは「ストレスのせいでしょう」と言われたけど、

 

…ストレス?…ストレス?……これといって思い当たらないんですよね。

 

あえて言うなら、CSの私にとって柔軟剤や合成洗剤や除菌消臭スプレーのニオイを日常的に嗅がされることが、何よりもストレスですけどねぇ…ブツブツぶー

人間関係のうんぬんなど些細なことに思えるぐらいに。

 

 

 

 

 

CS専門外来に通院していた頃、待合室に置いてあったCSに関する本から、様々な情報を得ることができました。

 

これはいい本だなと思えるものは、後で自分で購入したりしていました。

 

 

その中の一冊「知っていますか?シックスクール 化学物質の不安のない学校をつくる 近藤博一著」

 

教室のワックス、校庭にまかれた農薬、トイレの芳香剤、版画のインク臭…身近な化学物質から子どもたちをどう守っていくか、具体的に分かりやすく書かれています。

 

花粉症の発症を説明する時に使われる考え方と同じように、

 

化学物質に耐えられる体の負荷(トータル・ボディ・ロード)の限界ライン(閾値(いきち))を超えると、過敏な反応を起こすという考え方や、

 

アルコール(お酒)に強い人と弱い人がいるように、

 

化学物質を分解(解毒)してくれる酵素の量が、多い人と少ない人がいるということなど、

 

CSを発症する仕組みについても触れられています。

 

その考え方でいうと私は、元々トータル・ボディ・ロードがミニサイズで、酵素の量が少なかったということかぁ…ふむふむ…

 

もう6、7も前のことになりますが、自家用車の選び方(p145~)のところを読んでいた時、ガクッと体の力が抜ける思いがしました。

 

シックスクールと同様、車の中で起こる「シックカー症候群の典型的な初期症状」には、以下のものがあります。

・目がチカチカする

・車に酔いやすくなる

・吐き気や頭痛がする

 ・・・

 

発症の原因は、車内に使われた接着剤や塗料、難燃剤、プラスチックなどのニオイ…

 

 

 

 

思えば幼少期から私は、乗り物酔いをよくしていて、家族とのドライブなんかも楽しかった思い出より、辛かった思い出の方が多いぐらい。

 

周囲の大人からは、「近くばかり見ていると酔うから、遠くを見るようにして」とか

 

「酔う、酔うと思っているから酔うんだから、何か楽しいことを考えるようにして」とか言われていたけど、そもそも酔って当然の空気環境だったんじゃないの?

 

父親もよく車内でタバコ吸っていたし…

 

「大人になれば慣れて、酔わなくなるから」とも言われていたけど、

 

何歳になっても慣れるということはなく、三半規管に異常でもあるんだろうか、こんなんじゃ、まともな社会生活も送れないなぁと悩んだりもしていました。

 

たらればになるけれど、あの頃、シックカー症候群という概念を知っていたら、世間に広く知れ渡っていたならば…と思わずにはいられませんでした。

 

 

 

 

 

シックハウスシックスクールシックビルディング(欧米で1980年代から知られるようになりました)があるなら、

 

シックカーだってあってもおかしくないし、他にもいろいろありそうだなぁ。

 

 

そういえば30数年前、専門学校生の頃、(私の記憶では)マクドナルドはどこの席でも喫煙可で、タバコ臭いな、いやだなぁと思いながらも、

 

慣れていかなきゃなぁ、これが大人になるってことなのかなと思いながら、タバコの煙が充満する中、無理してハンバーガーを食べていました。

でも、トータル・ボディ・ロードの考え方からいくと、そんな努力はムダどころか、とってもマズいことをしていたのね。

 

 

 

 

有害な化学物質に耐えられるか耐えられないかは、個人差が大きくて、

 

CSを理解できない人の中には、いまだにCSを『ただの気にし過ぎ』ぐらいに思っている人もいるだろうな。

 

でも、CSは誰でも発症する可能性があって、

 

CSの人たちが苦手な化学物質は、健康な人にとっても有害なんです。

 

精神論や根性論で片付けられる問題ではないことを、多くの人に知って欲しいなと思います。

 

 

 

 

 

二日連続で虹を見ました。

地上からビームでも出ているかのよう