CSと診断され7年
CSを中心に日々感じたこと 思ったことなどを綴ります
最近の出来事 過去にさかのぼっての出来事
時系列ぐちゃぐちゃですが 出来るだけリアルにお伝え出来ればと思います
どうぞ お付き合い下さいませ
※このブログでは読みやすさを考慮し化学物質過敏症をCS(Chemical Sensitivityの略)と表記しています。
CSと診断され7年、体調は格段に良くなりました。
何よりも、思考がクリアになったことは嬉しいことです。
体が一番しんどかった頃は、頭の中に霧がかかっているような感じで、
(これブレインフォグって言うんですね 最近知りました)
自分の身体なのに半分位は自分の身体じゃないような、そんなおかしな感覚がしていました。
思考がまとまらず、自分の体調が今どのような状態で、どのように苦しいか、相手に説明するのも四苦八苦…
体裁の整った文章を書くことなどとても無理、といった状態でした。
ただ良くなったといっても、原因物質から遠ざかる生活を送っていたから「良くなった」だけであって、また何かしらの化学物質の暴露を受ければ逆戻りすることは目に見えています。
もちろん、完全に治ればどれだけいいだろうとは思いますよ。
でもそういう身体に生まれたのだとしたら、それは受け入れるしかないのではないかと思っています。
「あきらめ」ではなく「受け入れ」です。
だからといって、完治に向けて努力されている方のことを否定するつもりもありません。
実際、完治された方もおられるという話を聞いたこともありますし、症状も体質も人それぞれですから。
ただ、CSを好ましくないものとして遠ざけ、
「まだ治らないの?いつ治るの?早く治せ治せ!」とばかり言う世の風潮には違和感を覚えます。
『早く化学物質をどれだけ浴びても平気な身体になれ!お前もこっち側の人間になれ!』
とでも言っているかのよう。
だってCS患者が苦手な化学物質は、健康な人にとっても害があるものなのに。
それでもなお、彼らはイソシアネートやら人体にどのような影響を及ぼすか未だはっきり分かっていない物質を使った日用品を生産し続け、使い続けるつもりなのでしょうか。
何事も経済偏重の世の中。
柔軟剤は千数百億円市場とか言われています。
その全てを否定するつもりもありません。
この社会に生きているということは望む望まないに関わらず、自分もその恩恵を受けているひとりなんですから。
しかし経済に重きを置くあまり、人の健康を害していいはずがありません。
CSを発症し退職を余儀なくされた人が、どれだけいるのでしょうか。
本来ならば、社会に貢献したであろう優秀な人材(私のことではないですよ)が、疎外されるように社会の片隅でひっそりと暮らしている。
そういった社会的損失を、どれだけの人が真剣に考えているでしょうか。
身近な日用品により体調を崩す人が増えているという現象は、見境なく化学物質を乱用し続けた社会への危険信号ととらえるべきです。
人にも環境にも安心して使える洗剤や柔軟剤を、多くの消費者が求めメーカーがそういった製品のみを生産する。
そういう方向に舵を切るべき時が、来ているのではないでしょうか。
香り付き柔軟剤なんてダサい、時代遅れ、これからは無添加無香料がトレンド、なんていう時代が早く来ることを、私は強く願っています。