あつさむい
でもやっぱり秋が好き。
こんにちは、あおです
秋ってかんじだ!
秋になると、思い出す。
秋は無意識にわたしの記憶と溶けて、あの頃の感情を呼び覚ます。
わたしは、17歳のときから約3年、祖母の家で暮らした。
二人暮らしだ。
祖母の家は、それはそれは昔ながらの古い家で、お庭は広く、春になるとホトトギスが遊びにくる家だった。
縁側があって。
縁側の窓をあけると、白い小さな石つぶを敷いた庭が広がる。
子供の頃、姉弟とよじ登ったおおきな石がある。
縁側は雨に濡れてささくれているけれど、わたしはそこで寝転がるのが好きだった。
日が差し込む。
風が心地よい。
その縁側では、よく祖父と父が囲碁を打っていた。
その横で、姉とじゃまをする。
怒られる(笑)
その一連も好きだった。
いつか祖父と囲碁が打ちたい。
わたしが囲碁を覚える前に、叶うことはなかった。
寝転がって天井をみると、こんなもようだったっけなあと毎日思った。
怖い気もした。
天井は高く、木の目に吸い込まれそうな気がした。
雨が降っても、網戸にして寝転がった。
濡れた(笑)
それでもその場所と風がが好きだった。
だらだらせんのよ。と怒られるのも好きだった(笑)
わたしと祖母だけの時間。
夕方17:30には夜ご飯。
祖母の作るごはんが、だいすきだった。
おさかなと煮物と、あたたかいおちゃ。
すごくすこく、美味しかった。
毎日毎日、美味しいごはんを作ってくれた。
家族が遊びにくると布団を横並べに敷いて、川の字でねた。
時は経つ。
たくさんのことが変わった。
祖母は相変わらず元気だ
でもわたしは横にもういない。
ああ。と。
それが時に、ぐっと胸にくる。
秋風が、知らせつたう。
わたしはここにいて、歌うのだ。
あのときに帰りたいときもある。
でも、かなわないから思えるのだ。
川の字に寝ていた姉弟はばらばらの場所でそれぞれの生活をしている。
姉は母になり、弟は子どもでなくなった。
こどものころ出来なかったことが
いまはできることもある。
再来月にでも、弟と実家に帰ろう。
あの家にみんなで行って
縁側で父に囲碁を教えてもらい
ごはんを食べて
川の字でねる。
そしてかけがえのないものの歌を作ろう。
秋は、わたしの家族の記憶。
わたしの秋の四重奏。
心霊ばっかじゃないんだぜ

うふふ!
おわるるる