今年最後の日本語の授業で | 青い光が見えたから - 16歳のフィンランド留学記

青い光が見えたから - 16歳のフィンランド留学記

「青い光が見えたから(講談社)」の筆者、高橋絵里香による
フィンランドの暮らしの記録。

フィンランドでかれこれ7、8年務めている、日本語講師のお仕事。


今年は秋から、洋裁教室に通ってる市民学校でも、

初級を1コース担当させてもらえることになった。


定員の18人ぎりぎりいっぱいのクラス。

一番若い子は中学生から、

上は40代まで。

全体的に10代や20代前半が多くて、

元気が良くて、フレッシュなクラス。

すぐに、大好きになった。


生徒一人ひとりの個性や興味の対象がわかってくると、

どういうふうに説明したらわかりやすいかな、

どんな方法だと楽しく学べるかな、と

自然にいろいろと考えをめぐらせて授業計画を立てるようになる。


日本や日本語に興味しんしんのみんなだから、

それに応えたくて、

その意欲をさらに先へつなげていきたくて。


時間が足りなくて、

自分の満足のいく授業が用意できなかったときは、

悔しくて、とっても申し訳ない気持ちになった。


大学の教育実習を受けて、そのとき学んだことが、

いろいろな形で今も活きている。

自分がおもしろいと思うような授業をすること。

私自身が飽きっぽいから(笑)、

なおさらこのバロメーターは役に立つ。


そうして今週、最後の授業があった。







最後なので、

今までの感謝も込めて、リラックスして楽める授業にしてみた。

数字のおさらいでビンゴゲームをしてみたり、

フィンランドでもおなじみのクリスマスソングを

日本語の歌詞でみんなで歌ってみたり。

授業が終わったら、かけよって声をかけてくれた。

「とてもおもしろくて勉強になるコースをありがとう!

1月からはじまる 続きのコースも楽しみにしてる」

「すごく楽しいコースだったし、

すごく良い先生だったよ」


涙が出そうなくらいうれしい言葉に、

プレゼントまで…!!

ムーミンが多かったのは、

一番最初の授業で

私がムーミンがきっかけでフィンランドに来たと話したのを

覚えてくれていたんだな…じーん。


学校の授業が終わってから、

夜に通うのは大変だと思う。

でも、来年の1月からのコースでも、

けっこう多くの人たちとまた再会できそうで、

これまたとっても楽しみ♪


共に、人として成長していける、

そんなお仕事。

そのおかげで、

こんなにもたくさんの素敵な出会いがあって、

なんて私は幸せ者なんだろう。




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