3月から撮影を続けてまいりました「篠ノ井線霜取り」クモヤですけれど、
今朝の運転が今シーズン最終日。
昨年は桜の開花が早くってシーズン終盤には彩を添えましたけれど、
2匹目の泥鰌を狙った今年の桜は昨年よりも11日遅く・・・
とは言っても開花は例年並みってコトで、姨捨の桜との絡みは雨散霧消。
まぁ、そうそう上手くはいきますまい。
それでも場所さえ選べば彼岸桜の類とのコラボも出来たようですけれど、
画面優先なあたしですもの、そんなテクニカルな場所は No Thank You.
最後のワンチャンスに作りたかった画の補完を狙って夜も明けきらぬ4時半前に家を出ます。
やっぱり先週の土日、出撃を見送ったツケが回って来ちゃったカナ?
まずは姨捨駅へと向かったのですけれど現地に着くと、
このところ数台の車が駅前に停まっていたのですけれど、本日はゼロ!
“15日までって聞いてたのに今朝はウヤ?”
なんてちょっち焦ったあたしでしたけれど、姨捨公園の斜面に動き回る人影が!?
何だ、車停まってないだけで同業者さん集まってるじゃない・・・てコトでひと安心。
クモヤ143-52 回9947M 姨捨 - 稲荷山
篠ノ井線霜取り列車、最終日の往路は姨捨駅の脇を駆け下る姿をぱしゃり。
実はこのアングル、色々と制約があるポイントなのですけれど、あたし的に好きな画。
スイッチバックな姨捨ならではのシチュエーションですもの、1度は作りたかったのです。
これまでなかなか条件に恵まれなくって、ラス日にモノにすることが出来ましたわ。
もう2分だけ列車の通過が遅ければ・・・てか、もう2分だけ陽が昇るのが早ければ、
朝陽に照らされてもっともっと雰囲気が出たのですけれど、贅沢は言えますまい。
往路通過後、他の同業者さんたちはみなさま姨捨公園からの上り画定番ポイントへと
移動されていきましたけれど、あたしはそそくさと撤収。
先日、公園からの上り定番ポイントは卒検クリアしてますからね、あたし的に。
きっと誰もいないだろうポイントであたしはオーラスの復路を狙います。
クモヤ143-52 回9948M 姨捨 - 冠着
オーラスにあたしが選んだ場所は羽尾原、旧羽尾信号場でございます。
山深い羽尾原ですもの、ようやく朝陽が射しこみ始めるところで、
当然、予想通り同業者さんは誰もおりません。
スイッチバック式だった旧信号場の遺構と朝陽が射しこむ山肌を縦アンでフレーミング。
陽が当ってる部分と日陰な部分の露出差がキツイかなって不安なあたしでしたけれど、
トビもツブレもギリギリなところで回避出来て、早暁の雰囲気が感じられる仕上がりって感じ?
それにしても2月の末に訪れた時には引き上げ線跡のレールが綺麗に見えていたので、
夏草に埋もれるまでは引き上げ線跡を入れて、雰囲気ある画が作れると思ってたのですけれど、
何とレールの撤去が始まったようで、枕木だけが残る無残な姿に・・・
ここにスイッチバックの信号場があったってことも夏草の中に消えていくのかもしれませんわね。
昨年11月中旬から5ヶ月間、篠ノ井線の定時運行を影で支えてくれたクモヤ143-52。
厳冬期の山岳路線を早朝に走るだけあって、撮影出来る期間は限られますけれど、
3月からの1ヶ月半、楽しませてくれてホントにありがとう。
裕次郎さんの名曲じゃないけれど、「クモヤよ今年も有難う」って言いたいですね。
そして次のシーズンもその可愛らしい姿であたしたちを楽しませてもらいたいものです。