Hello Good-bye | 遠くで汽笛を聞きながら

遠くで汽笛を聞きながら

鉄道大好きなあたし、葵ちゃんのブログへようこそ。

本日は田端のEF65形1000番代、いわゆるPFの廃車回送があるってコトで、

あかめおやじ師 とご一緒して夜の姨捨駅でバルブしてまいりましたわ。

PFと言えば旧国鉄の直流電機の雄としてかつては東海道ブルトレも牽引した、

平坦線区の花形電気機関車でしたけれど、

後継機のEF210形の増備とともに一気に淘汰が進んで旅客会社では既に定期運用はなっしん。

JR貨物機は原色(国鉄色)も残りわずかってコトで、原色を纏う田端機は貴重な存在。

カマ鉄なあたし的には色々な電機見てきましたけれど、

今も昔もPFが1番カッコ良い機関車だって思えるんですけどね。




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配9433レ EF64-1053 + EF65-1107  姨捨


先日、運用減少にともなって長岡から高崎へと転属になったEF64-1053にエスコートされて、

EF65-1107が粛々と姨捨駅へと入線してまいりましたわ。

平日の夜にも関わらず、10人少々の同業者さんがお出迎えでございます。

ここで小淵沢行の普電と交換ってコトで20分も停車してくれるのです。




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配9433レ EF64-1053 + EF65-1107  姨捨


パンタも下ろされ、リンゴほっぺを付けられてムドで回送されるEF65-1107。

分かり辛いですけれど、運転台窓下の区名札挿しも既に剥がされていますわ。

きっとすこし前まではバラストやレール輸送の工臨やなんかの先頭に立っていた機関車ですけれど、

もうその息吹を取り戻すことはないと思うと、やっぱり複雑な思いが込み上げますわね。




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1エンド側運転席窓に貼られた回送表もぱしゃりでございます。

さまざまな電車や客車の墓場と化している長野総合車両センターですけれど、

まさか田端のPFが運ばれてくるとは思ってもみませんでした。

回送表って初めて見ましたけれど何てことない味気ないペラ紙ですけれど、

さながら本線上を走行する最期の片道切符ってところかしら?




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配9433レ EF64-1053 + EF65-1107  姨捨


上り線ホームに立つ「姨捨」の駅名標とPFのツーショット。

平坦線区の雄なPFだけに長野県内で見るコト自体が貴重なだけに、このカットは外せませんよね?

もっと夜景を取り込みたかったのですけれど、停車位置と駅名標の位置関係から

これが精いっぱい・・・て、ちょっとだけ写ってるの善光寺平の夜景じゃなくて稲荷山バイパスじゃん?

なんてコトは言わないの・・・てか、言わせなぁ~い。


この1107号機にとって姨捨駅から見下ろす善光寺平の夜景は正に一期一会。

行きて還らずの片道の旅路の終わりにその風景をきっと瞼に焼き付けたことでしょう・・・