ダイヤ改正から1週間。
これまでの信越本線からしなの鉄道北しなの線へと移換された長野―妙高高原間。
まぁ、北しなの線とは言っても同じしなの鉄道だし、きっといつかは・・・
なんて思っていたあたしでしたけれど、その日は意外にも早々と訪れましたわ。
開業から1週間後の本日、「ろくもん」号、北しなの線へ初入線でございます。
となればもちろん、黒姫山バックが狙える「黒姫の大カーブ」へ向かいますよね?
信越山線末期は恐ろしくて近寄らなかったあたしでしたけれど、
きっと今日はそれほど同業者さんもいないハズ・・・
それでも確勝を期して通過2時間前に現地に到着すると人っ子独りおりません。
通常なら1時間もかからない長野―妙高高原間ですけれど、本日の「ろくもん」号、
何と4時間半もかけて妙高高原へと向かいます。
本日は北しなの線の各駅で近隣にお住まいの方々をご招待して、
「ろくもん」号の車内見学をはじめとした様々な催しが開かれていたみたいです。
そんな企画でしたので、ひと駅につき30~40分の停車時間があって、
まさかの片道4時間半の行程とあいなったワケですわ。
てコトで「黒姫の大カーブ」で好位置を確保したあたしは一路、「牟礼の大カーブ」へ。
牟礼駅での50分にもおよぶ停車時間を利用して十分移動できますからねぇ。
豊野 - 牟礼
まずは「牟礼の大カーブ」を往く「ろくもん」号。
つい2週間前、信越山線最後を飾るイベントに沸いた「牟礼の大カーブ」ですけれど、
もう当分ここで撮影することもないだろうなぁ・・・なんて思ったあたしでしたけれど、
意外や意外、あっさりと舞い戻ってまいりましたわ。
6両編成の「巻きこんで膝」的画が定番の「牟礼の大カーブ」なだけに、
3両編成ってちょっち中途半端な感じがしなくもないですケド・・・
牟礼駅のホームでは和太鼓やらブラスバンドやらで盛大な歓迎ぶりでしたけれど、
そんな光景を横目に一路「黒姫の大カーブ」へと向かうあたし。
現地に戻ってみると1時間前には誰もいなかったのに、15人くらいの同業者さんが参集。
先に好位置確保しておいて良かったですわ、ホント。
古間 - 黒姫
春霞に煙る黒姫山の麓を往く115系S8編成「ろくもん」号。
午後の1時ともなれば光線具合もちょっちビミョーでお顔は真っ黒黒介ですけれど、
こればっかりは致し方ありませんわね。
線路際の雪もかなり融けて、ようやく春の訪れが近づいてきた感のある黒姫山麓。
これまで何度も通った場所ですけれど、しな鉄車が走る光景ってのも、
まだまだ違和感隠せないあたしでございました。
黒姫駅では70分も停車するってコトでさらに北上したあたし。
妙高大橋からの俯瞰を狙う予定でしたけれど、さすがに信越国境はまだまだ雪深くて、
思ってたイメージとかなりかけ離れていたので諦めて引き返します。
向かった先は信濃町IC下の特雪ラッセル車撮影の定番ポイントでございます。
115系 S8 「ろくもん」 9371M
黒姫 - 妙高高原
雪深い信越国境。モノトーンな風景の中、赤備えな「ろくもん」号が映えますわね?
牟礼駅周辺ではもうほとんど雪も残っていませんでしたけれど、
黒姫駅以北は暖かくなったとは言ってもまだまだ雪景色でございます。
これで綺麗な青空だったら言うことなっしんでしたけどね。
それでも雪深い山間を往くイメージは上手く表現出来たカナ? と・・・
ホント、完全順光じゃないと「ろくもん」号独特の赤備え色が出ないのですけれど、
まぁ、今回はそれは置いておいて、長野以北に初入線した「ろくもん」号を
きっちりみっちり撮影出来て良かったですわ。
後にも先にも1回きりですからねぇ、初入線て。
実はこの後、妙高高原駅からの折り返しもワンカット狙うつもりでした。
そこで古間駅の近くの田園地帯に移動して、立ち位置物色しつつ歩いていたのです。
雪に覆われた田んぼ脇で2週間前の兵どもが夢の跡を見つけて、
そこを辿っていたのですけれど、何と、雪の下がU字溝になっていて、
それに気付かずにまんまと踏み抜いて、ドブに落っこちてしまったあたし。
幸い、深さはヒザ下くらいでしたけれど、靴からズボンからびしょ濡れで、
おまけに流れるのは雪解け水。冷たいのなんのってもう・・・
そんな感じで一気にヘビーローテンション ↓で撮影意欲も一瞬で失われ、
鬱々と帰宅の途についたのでございました・・・