息災であるか
榊原康政にござる
「息災」という言葉には二つの意味があり
一つ目は無病息災というように
病気をせず健康でいること
二つ目は神仏の力によって
災害や病気などの災いを払い去る
という意味があるそうだ
「息災」という言葉は
仏教用語が語源であり
〝あらゆる災いを消滅させる〟
という意味がある
天災、疫病、戦争などの災いのほか
民の罪や苦しみ、
修行者の煩悩までも消滅させるもの
無病息災とは
読んで字の如く
「無病」であり「息災」であれ
という願いを込めた言葉なのじゃな
世間はゴールデンウィークに入ったが
本来の楽しみ方が出来ぬ状況でござる
いつもならば岡崎城も
藤の花を見に来るお客人で賑わい
連休中は我らの演武も毎日披露しておった
いまは堪え忍び
皆の無病息災を願うばかりじゃ
儂もあまり外出は出来ぬが
先日撮っておいた写し絵を
皆に披露致そう
花も緑もいきいきとしておるな