洗濯物「立ったままお腹でたたむ」という作戦 | 失敗しない間取り相談 新築|リフォーム 間取りアドバイザー 坂口亜希子

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特に乾燥機を利用する場合のケースに限るかもだけど…

洗濯物を「立ったまま自分のお腹でたたむ」作戦って意外とアリだと思う。

カウンターを設置するスペースが無くても、案外と何とかなっちゃうかもよ?という話。



洗面脱衣室に求められる要素に「洗濯物をたたむカウンターが欲しい」というのがある。

場所にゆとりがあるなら、洗濯物をたたんだり、アイロンかけたり、何かをちょい置きしたりするカウンターがあるといいな!とは思う。

 

…でも、面積に限りがあってカウンターを作ると他の用途を圧迫する場合もある。


あったら便利だけど、なくても何とかなっちゃってる事例を紹介する話。


・・・・・


最近すっかりおなじみのR子さんち。
今回もR子さんちをモデルケースとしてご説明を。

(R子さん、今回もお世話になりまーす!)


R子さんちの脱衣室の原案を拝見した際、1つ気になる部分があった。

それは「奥行き60㎝もある立派なカウンター」の存在。



↑ビルダー原案


勉強用とかパソコン用カウンターっていうならともかく、脱衣室に奥行き60㎝のカウンターはちょっと深すぎない?と。

何らか特別な理由で必要ならあってもいいけど、お尋ねするも特に60㎝にこだわる必要はなさそうだった。


だったら60㎝じゃなくて40㎝とか45㎝くらいでもいいんじゃない?と言いつつ、その周辺の使い勝手を整理整頓してみると…





 

そもそもカウンターは必須?


基本的に立ってたたむ派さんは、手早くパパっと済ませたい人が多く、さらにはハンガー収納なので、そもそもたたむモノ自体が少ないという人もおられる。

R子さんちは、すぐ横にファミリーWICもあり、ハンガー物もすぐに仕舞える。


↑坂口提案

専用のカウンターをわざわざ造作するほどじゃないと思うなら、下着入れとして利用するチェストや引出収納、洗濯機の「天板をカウンターの代用とする」って手もあるんじゃない?

…みたいな話になり(たしか…)←2年半前なので記憶が曖昧汗

坂口の提案としては「造作カウンター」は中止して「引出収納を並べて置く」としたのだった。

(住まい手がカウンター必須!と言っているのに反対して中止させる…なんてことはしてませんのでご安心を)



 

↑R子さんちの脱衣室は、動線の交差点なので造作モノを作りこむと返って邪魔になっちゃうんだよね…

 

 

 

 

こんな感じの引出収納を2列並べたら、それの上がカウンターっぽくも使えるよね…と、提案したのだった。





 

坂口さんはどうしてるの?


話の途中だけど…

我が家は「たたむ作業」をどうしてるか?をご紹介。
あまりに適当すぎて参考にならないかもしれないが…汗


まずは我が家の洗面脱衣の間取りはこんな感じ↓

  • 面積としては2.6帖ほど。(メーターモジュール)
  • フェイス&バスタオル棚が浴室手前に(①の場所)
  • 狭いながらもカウンターは存在(②の場所)



1日2回、ドラム洗濯機で乾燥までおこない、この場所でたたんで片付けまで一気に行う。


①タオル棚、②下着類、③奥行き浅いカウンター

 

まずは洗濯機前に立ったまま、乾いた洗濯物を1枚手に取り、すぐさま両手で自分のお腹のうえでたたむ。

浅めのカウンターが目の前にあるが③、たたむ時は使ってない。

自分のお腹の方がさらに近くて都合がよいからだ。(←洋服店の店員さんがよくそのようにたたんでるよね?まさにアレ風)

時には片足をあげ、太モモも使う。(←仕上でTシャツやバスタオルを折るとき太モモの出番)




タオル類は①へ
下着類は②へ
その他の場所へ仕舞うモノは洗濯機の上に一時置き
たたまないものは一旦、洗濯機の扉に引っ掛けあとで処理

乾燥し終わったモノをとにかく1枚ずつ手に取り、すべてここで処理する。

どこかへ運んで山にして後からたたむ…は、しない。

洗濯カゴ→洗う→乾燥→たたむ→仕舞う(一部は別の場所へ仕舞う)をここで完結。

決して広くはないが、案外できる。



他の人がどうやっているか?くわしく尋ねたことはないけど…

一旦、他へ移動して後から…なんて、絶対やらないし、カウンターに1枚ずつ広げてたたむ…という手間すら面倒くさい。



乾燥が終わったら、なるべくすぐに片づけている。

乾燥後2時間はシワ防止のために「ふんわりキープ機能」で温風&撹拌されるんだけど、その分の電気代がもったいないし、すぐやらないと忘れる。
だからサッサとやるだけであって、決してマメだからではない(笑)



カウンターがあるのに使わず、こんな適当なたたみ方でチャチャっと終わらせている主婦は他にいるんだろうか?私だけじゃないだろうか…と思っていた。





 

R子さんは洗濯物をどこでたたんでますか?


完成報告でいただく写真は、どこを切り取ってもモデルハウスのように美しいR子さんち。

間取り相談で洗濯機横にあった立派なカウンターは中止し、引出収納をご提案したワケなんだけど…

実際R子さんが暮らしておられる状態を拝見し、改めて疑問が沸いた。

 

「R子さんは、一体どこで洗濯物をたたんでいるんだろう?」と。


↑左が浴室入り口。右の引戸を開けるとキッチン。

 

↓くるっと振り返ると、こんな感じ




洗濯機の左手、確かに提案した引出があるけど…上にティッシュ。
R子さんってば、どこで洗濯物たたんでるんだっけ?と。

早速お尋ねしてみた。



私は自分のお腹でたたんでるんだけど、R子さんはどこでたたんでますか?



なんと!R子さんもお腹でたたむ派さんでしたか(笑)






↑確かに便利そう!



 



なんとなんと!ドラムの扉に引っ掛けるってトコも、上に置いちゃうところも、私と同じじゃないですか~(笑)



↑脱衣室のすぐ横、WICに入った正面

↓WICに入って左を見たところ



まるでインテリア雑誌のクローゼット状態…凄すぎる~!
常にこの状態を保っておられるとは…脱帽です。





引出の内部の美しさが我が家とまったく違う汗(さすがR子さん、引出の内部も美しい…)


案外、畳んでないんだ…意外~

畳んでないってことだけど…美しい~





 

お腹があれば大丈夫!


つまり何が言いたいか?っていうと…

中途半端なカウンターのある坂口家だろうが、

特にカウンターはないR子さんちだろうが、

洗濯物を立ったまま自分のお腹でたたむ派の私たちにとっては、自分のお腹さえあれば「カウンターを使わなくとも大して困らない」ってこと。



造作カウンターを作るスペースがなくとも、造作予算が不足しようとも、あなたのお腹があれば何とかなる可能性大。

逆にカウンターを作らない分、そのスペースを別の用途に使えるとも言えるかも!


もちろん広々空間のある人は、立派なカウンターを造作するのも大賛成。


カウンターを造作する場所がない=即NGってことじゃない!とお伝えしたかったのであった。




 

 

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