モヤモヤで思考停止の水回り。完成が待ち遠しくなった! | 失敗しない間取り相談 新築|リフォーム 間取りアドバイザー 坂口亜希子

失敗しない間取り相談 新築|リフォーム 間取りアドバイザー 坂口亜希子

セルフチェックで「あなたのマイホーム図面」を辛口主婦目線に耐える図面に変身させます!
日々家事をこなす主婦であり建築士だから気づく!わかる!間取りのアドバイス。

私の要望は確かに図面に反映されている。
でも、なぜかモヤモヤが止まらない。
どうしたらいいのかわからず思考停止。

間取り相談後「完成が待ち遠しくなった」とおっしゃるF子さんの話。
※F子さんよりブログ掲載の許可済み

(★後半に加筆しました)

・・・・・


先日間取り相談を受けられた長野県のF子さん。

F子さんのお悩み項目は大きく5つ。

原案を見ると、それらの項目はすべて間取りに反映されている。

確かに図面には反映されているんだけど…

なんかちょっと引っ掛かる。





詳しく話を伺うと…

F子さんのモヤモヤの原因が見えてきた。

でもそれらは、F子さんも気づいていない部分だった。

 

(あ!だから…悩みの項目はあっても具体的な内容の記載がなかったんだ)

 

(F子さんになった)私だったらどうするか?

 

 

 

「じゃあ、こうすればいいんじゃない?」と改善案をLINEで送ると

F子さん、しばし沈黙…



「さ、坂口さん。これ…いいです!!」と。

まず1つ目のお悩みが解決した瞬間だった。




F子さんと残りのお悩みと、駐車場計画など打合せをすること5時間半。
それらをまとめ2日後、納品したところ…

翌日LINEで感想をくださった。





 

思考停止していた水回り


F子さんが思考停止していた水回り。

収納までできて、驚きと感激…



言葉だけでは「なんのこっちゃ?」だと思うので、
実際の図面から少しアレンジしていますが、チラッとご紹介。


■F子さんの希望

・洗面脱衣から直接トイレは避けたい。
・リビングから直接トイレも避けたい。

↓原案はこんな感じだった




F子さんは、自分の要望通りなんだけどモヤモヤ…

何が原因かわからないけどモヤモヤ…

 



 

遠回りな動線


私はここが気になった。

・トイレに対しワンクッション置くために設けた前室。
・洗面に行くときも前室を通る動線ができる。
・2つのドアを超えての洗面…。


そこで、↓こんな風にしてはどうか?とF子さんに提案した。



・リビングから「洗面直通」のドアを設ける。


・洗面から前室へは「戸袋引込戸」を設ける。


・普段「戸袋引込戸」は開けっ放し。トイレ利用時、気になる場合のみ閉める。


・前室の面積は半分で済む。


・残りの半分はリビング側で不足していた収納に充てる。

※「戸袋引込戸」と隣り合う「ドア」の施工上の注意点もF子さんに伝授。

(★この部分↑文末に補足あり)


このレイアウトなら、遠回りな動線がなくなりスッキリかと!


実際、モヤモヤで思考回路停止状態のF子さんが
モヤモヤが吹っ飛んだように喜んでくださったので、よかったなぁと。


・・・・・




F子さんブログ掲載許可をありがとうございます!

まだ、1つのステップを通過したところです。

ビルダーさんと一緒に次のステップへ進み、新たな悩みや迷いに出くわしましたら

「坂口さーーーん!」と遠慮なくお声をかけてくださいませ。


・・・・・


実はF子さん、生活の大半を1階で過ごされる計画でして…
2階の間取りが「ま、なんでもいっか」な感じだった汗


話を伺っても、確かに利用頻度は低いかも…と。
が、それにしてもざっくりすぎてもったいない!

 

そこで、せっかく設ける2階リビング空間を素敵に…!と
構造的に大きく変更せず可能なアレコレをご提案。


当初、「場所があればいいや」な感じだったリビングが、

「わざわざ行きたくなる」リビング空間になった。

F子さんから、その後リビングに置く家具の相談LINEが来たりと(笑)

ソワソワ感が伝わってきて、嬉しくなった!


・・・・・


お手元の間取りに、要望通りのハズなんだけど、なんだかモヤモヤ…する場所はありませんか?

あなたのまわりの間取りプロに「モヤモヤ→スッキリ相談」してみてはどうでしょう。


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【ドアの開く向きに対する補足】

 

今回、F子さん感想のみ掲載すると「水回りはどんな風になったんだろう?」とお思いになる方がおられると思い、そのままを載せることはできないので雰囲気だけでも伝われば…と、実際に納品したものとは少し異なる図面を載せました。

 

■LDKから洗面へ入るドアの吊元を逆にしたほうがいいのでは?

 

というご意見をいただきました。

鋭いご指摘ありがとうございます。

おっしゃる通りです!

 

 

実際にはご指摘の通り、ドアの吊元が収納側になった図面↓をF子さんには納品しております。水色のドア方向で納品しました。

 

 

 

ではなぜ、今回記事の図面は吊元が逆なのか?

 

吊元が「戸袋引込戸」側に来るため、通常はおそらく「施工NG」と現場から回答が来るからです。

 

「戸袋引込戸」は壁の間に戸が入るので、壁厚が一般壁より薄くなるため、ドアの吊元を支えるにはやや強度不足となります。赤色矢印の先

 

が、特別に補強をすると可能になるので、F子さんには「特別な補強方法」をお知らせしました。

ただし、ビルダーがそれをしてくださるか?は別の話です。

 

「特別な補強方法」が出来なかった場合は、今回のようにしてはどうか?と代替案で示したものがこの図面だったのです。

 

記事の内容から外れた補足説明が増えるため、あえて「比較的受け入れてもらいやすい」もので図解しました。
 

「特別な補強方法」ご存知ない方が、そのまま採用するとビルダーや現場からNGが出て混乱するのを防ぐためです。

 

なお、「特別な補強方法」は、信頼するベテラン監督のKさんに伝授してもらったものです。






 

 

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