なんか違う、本当はもっとこうしたい!
でも最近、打ち合わせの時、設計者の機嫌が悪い。
怖くて希望を言いづらい…。
それはあなたが「自信もなく、筋の通らない希望」ばかりを言うからではありませんか?
「プロにアドバイスをもらったんだから!」と強くなれば、自信をもって設計者に希望を伝えることができると思う話。
【K子さんちの空中ヨガコーナー】
設計者に変更希望を何度も伝えるうち、あからさまに煙たがられるようになることがある。
両者とも「予算内で希望の家を建てる」という目的は一緒のハズなのに。
この状況は、お互い思い伝わらずイライラすることがしばしばあるよう。
設計者…期限や予算を「施主の希望」に納めようと必死。要領を得ない希望を言われる。
あなた…強い希望はあるが、自信がなく要望を得ない。伝えても快諾されない。
実際、このような状況だったK子さんのケースをご紹介。
(※K子さんさんから、顔出しを含め掲載許可をいただいています)
先日の記事でも紹介したK子さんは、(先日の記事はコチラ)
リビングの天井高を2.4m→2.7mにしたいと思っていた。
が、設計者から「コストアップになる」という理由で却下されていた。
却下されてるものの「何かいい方法ないですか?」と諦め切れずにおられた。
K子さんちは鉄骨造なので、天井裏に背の高い梁が存在する。
↓その梁下に天井を張る計画なのだが…
リビング天井高さ2.4m→2.7m…家全体の高さをα分上げる…より長い柱も必要…外壁材量増…コストアップ…却下!ということのようだ。
少し補足すると…
「リビングの天井高を2.7mにしたい」を「リビング全体」と解釈。
「リビング全体」と解釈すると「リビングのある階全体」ということになる。
「リビングのある階全体」の高さを上げるには、それなりのコストアップとなる。
「なぜに全部上げちゃう発想なの?」
「全部じゃなくて、一部だけ高くすればいいんじゃない?」
「K子さんに確認しなかったのかな?」
コスト管理も大事だけど…、施主の希望も大事。
ほどよい落としどころを見つければよいかと…
そこで↓こんな風にしてはどうか?と提案した。
天井裏にある梁を避け、それ以外の部分の天井を高くする作戦。
これならA寸法はそのままなので、構造本体を変える必要はない。
K子さんも「一部でも全然OKです!」と快諾。
・・・・・
実はK子さんと間取り相談をした時期は遅めで、この時すでに「構造計算」は終了していた。
つまりこの時期に「構造本体」のサイズ変更をすると設計者側は大騒動になってしまうのだ。
「天井を一部上げるだけなら、構造本体に影響はないハズだから、お願いしてみてはどう?」
とアドバイスをした。
※「一部のみ天井を高くする」ことは、よくある手法で特別なものではありません。
K子さんが、間取り相談後はじめて設計者と打ち合わせを終えた直後にくださったLINEコメント↓
↑打ち合わせ時点では、「天井高を一部高くする件」は保留になったようだが、K子さんのリビングは↓実際にこのように完成した。
提案通り、リビングの真ん中だけ天井を30㎝高くできた。
30㎝上げなかったら、↓こんなことできなかったよね?
今回のケースでは…
『天井高を上げるとコストアップになり予算に収まらない』
つまり「予算に収まらない希望」として却下になっていた。
が、代替案とした
『一部のみ天井を高くする案は軽微なコストアップで済む』
は「予算に収まる希望」として受け入れてもらえた。
・・・・・
K子さんは、間取り相談により自信が持てた。
担当者に希望を伝えることができた。
「プロが言っているんだから、と強くなれた」とおっしゃってくださった。
↓天井を高くしたいと強く言えなかった理由は?と伺うと…
K子さんに限らず、間取り相談の他の方からも時々聞くセリフ…
「設計者が怖くて言えない」と
・・・・・
あなたのマイホームなので、あなたの希望は絶対事項。
でも筋が通った内容でないと、設計者に却下される可能性がある。
筋が通っていない希望を何度も繰り返すと、当初笑顔だった担当者も渋い顔になってしまう。
あなたが自信を持って、筋の通った希望を伝えることができれば、担当者も快諾するのではないかと思うけれど…
「自分たちの希望は筋が通っているのか?」と迷ったときは、あなたの周りのプロに聞いてみてはどうでしょう。
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