間取りを決める時期、つい目が行くのは「窓の大きさ」。
でも快適や安全を決めるのは「窓の高さ」だと思う。
カンタンな法則を知っていれば、早めの対策ができると思う話。
間取りを考えている時あるある。
■間取りで頭がいっぱいで、窓まで考えが及ばない。
■窓の大きさは気にするが、窓の高さまで考えが及んでいない。
間取り相談で、こういった場面によく出くわします
パッと見の間取りは快適そう…
でも図面をよくみると「ちょっと心配かも」といったケース。
■窓の大きさを知る方法
■床からどの高さにある窓か
■それを知ってどうするのか
今回は、これらについての話です。
数字がごちゃごちゃ書いてあって、わけわからーん!
となりがちですが、カンタンな法則を知れば大丈夫。
是非、お手元の図面をチェックしてみてください。
大半の間取り図(平面図)には、窓サイズが記入してあります。
中には何の記載も無い場合もありますが、立面図があればざっくりはわかります。
(まったく何もわからない場合は、ビルダーさんに確認することをおすすめします。)
【最終段階になると、細かい寸法が入った図面になる】
図面の窓付近に書いてある数字が窓サイズです。
窓のメーカーにより表現が違うこともありますが、大半は数字5ケタです。
※特に大手ハウスメーカーは独自の表現となっているケースが多いです。
「前半の3ケタが窓の横幅」で、「後半の2ケタが窓の高さ」です。
「06009」は、「060-09」と置き換えるとわかりやすいですね。
「060」なので横幅60㎝、「09」なので高さは90㎝です。
高さが90㎝の窓とわかった。
でも床からの高さはどうやって把握するのか?
「計画段階の図面」に「床からの窓高さ」が個別に書いてあるケースは少ないです。
そんなときは、この法則でチェックしてみましょう!
■窓は「床から高さ2mに窓の上を揃える」法則!
2m=2,000㎜
絶対ではありませんが、業界のルールで「窓の上を2mで揃える」ケースが多いです。
※天井の高さとも関連し、窓の上を2.2mとしているビルダーもあります。
「キッチン」や「浴室」、「階段」にある窓は違う場合がありますが、その他は「窓上が床から2m」が一般的です。
※絶対ではありませんので、必ずビルダーさんに確認してくださいね!
例えば、手元の図面に「16515」という記載があったとします。
「16515」は、横幅が165㎝で高さが150㎝(1.5m)の窓で、
腰窓としては、かなり大きな窓という事がわかります
これを、室内から見た図(展開図)↓にすると、「床からの高さ」がよくわかります。
床から2mが窓上の法則だとすると…窓は床から50㎝に付くことになります。
50㎝は、大人のヒザもしくはヒザ上付近。
■この窓が1階にある場合は…
「窓が低いが、外側にはウッドテラスがあるから安全。」
「窓枠に腰かけることもでき、窓も大きく明るくていいかも。」
■この窓が2階にある場合は…
「ん?床から50㎝に窓枠は低くないか?危険な高さでは?」
「もしかして『床から2m窓上』ではなく、天井にくっつけるのか?」
「天井にくっつけたら、カーテンレールはつくのか?」
「うーん、これは単なる間違いなのか?」
■その窓の下にデスクなどを置いて使うつもりだとしたら…
・窓の高さがありすぎかも?もう少し低い窓に変更しよう!
・窓に付けたカーテンがデスク上の物に当たらないか?
・カーテンが、デスク上で使う「窓下につけたコンセント」を隠さないか?
その家に住む人だからこそ色々気づくことができます
・・・・・
事前に気付けば次回、ビルダーさんとの打ち合わせの時に、この部分について確認でき、
より快適な我が家に一歩近づきますよね!
家1棟には窓がたくさんあり、設計者も一つずつ床からの高さまで説明しない可能性もあります。
全ての窓の高さに気を配るのは大変ですが、その窓1つが住んでからの「快適や安全」を決めるかもしれません。