「建築条件付き」あるある話 | 失敗しない間取り相談 新築|リフォーム 間取りアドバイザー 坂口亜希子

失敗しない間取り相談 新築|リフォーム 間取りアドバイザー 坂口亜希子

セルフチェックで「あなたのマイホーム図面」を辛口主婦目線に耐える図面に変身させます!
日々家事をこなす主婦であり建築士だから気づく!わかる!間取りのアドバイス。

建築条件付き物件は、ビルダー側の立場が正直強いという話。


「建築条件付き」とは、その土地を購入するなら「建築業者はここで」と指定のあるもので、「自由設計」となっていても間取りに制約があったり、業者の出来ない工法や仕様を指定できない事がある。



【業者は個人では難しい一括購入ができるので好条件の土地を手に入れやすい】



私が思う「建築条件付き」物件のいいところ。


■暮らしやすい好条件の土地が多い。
■土地と建物の合計金額が比較的手ごろ。


一生をかけるマイホーム、でも日々の生活も大事。
毎月の負担が少なく済み、住みやすい環境の立地!

この条件はかなり魅力的ですニコニコ


建築条件なしの好立地でお手頃価格な土地…なかなかないんですよね~しょぼん


こんなこともあってか、間取り相談で拝見する間取りの半数近くが「建築条件付き物件」といっても過言でない割合です。


建築条件付きの間取り相談のお客さまには共通する悩みが多いです。


■設計担当者と直接会う機会が少なく、間取りの意図を伝えにくい。
■間取りに対する提案が少ない。
■間取りの提案そのものがイマイチ。
■前回打ち合わせでの変更間取りがメールで送られ来るだけで、具体的な修正を施主側が次回までに考えないといけない。
■標準仕様と違う希望を少しでも言おうおもならすぐ追加になる。
■標準仕様が明らかに不要なものなのに、それをやめても減額は一切なし。


なぜこうなるのか?


「その土地で建てると決めたあなたは、他社で絶対に建てられないから。」


くやしいですが立場は完全にビルダー側が優位なんです。
それが「建築条件付き」というものです。


■条件なしの土地は、複数のビルダーを比較して条件のよい会社を選べる。

■他社がよくても土地が気に入っている以上そこで建てるしかない。


絶対「足元を見られる」という事ではありませんが、
「ビルダーさんの態度に納得がいかない」というお客さまにこの話をすると、
「そういう事ね、そう思うとあの態度、腑に落ちるわ。」とおっしゃいます汗


★★★


間取り相談の建築条件付きのお客さまからこんなセリフをよく聞きます。


「一生をかけるマイホームがこの間取り?」
「自由設計というので、自分たちの要望をいい感じにまとめてくれると思っていたのに…。」
「お買い得だと思ったのに結局希望を言うたび坪数が増え金額アップになる。」


せっかく気に入った好条件なんですから、限られた条件を克服して素適なマイホームにしたいですよね。



坂口の間取り相談では、限られた条件でも最高の我が家にするため知恵を一緒に絞っています( ´艸`)