収納の奥行寸法が「910㎜は絶対必要」と思い込んでいませんか? | 失敗しない間取り相談 新築|リフォーム 間取りアドバイザー 坂口亜希子

失敗しない間取り相談 新築|リフォーム 間取りアドバイザー 坂口亜希子

セルフチェックで「あなたのマイホーム図面」を辛口主婦目線に耐える図面に変身させます!
日々家事をこなす主婦であり建築士だから気づく!わかる!間取りのアドバイス。

部屋の広さにゆとりがない時、収納の奥行寸法を少し薄くして部屋を広くする話。


【リクシル クローゼット】


間取り相談で拝見する図面で多く見かける「収納の奥行寸法」は910㎜です。

奥行910㎜は、一般的な押入れの奥行と同じです。布団を仕舞う奥行。


【リクシル 押入れ 中段セット】




収納奥行「910」と「650」くらべ


比較的コンパクトなケースが多い「子供部屋」を例に間取り図で比べてみます。

同じ5帖(収納込み)の部屋に奥行が「910㎜」と少し薄めの「650㎜」にした場合です。


つづいて、収納部分を横からみたものでも比べてみます。


ハンガー部分の幅は、およそ550㎜あれば十分と考えます。

衣装ケースを下に置く場合は、
「650㎜」の場合は、奥行550㎜程度のモノが置けます。


「910㎜」の場合は、奥行650㎜程度のモノが置けますが、

ハンガー手前の空間がややもったいない感じもします汗


この場合は、ハンガーの奥の部分に奥行の浅い棚などを付け、空間を有効に使う手もあります。(ハンガーポールはさらに手前に移動させます。)


★★★


敷き布団を仕舞う収納ではなく、主に洋服を仕舞う収納であれば
少しでも部屋を広く使うために、収納の奥行は「910㎜」ではなく「650㎜」程度でも問題ないと思いますひらめき電球

※「650」部分は「606」や「700」、「750」とする場合もあります。


「部屋全体のバランス」「収納するもの」を考えて収納の奥行を決めることをおすすめします。



坂口の間取り相談では、あなたの間取り図にある「その収納に何を入れる予定?」までお聞きしています。