佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。



脳卒中後の方々からよくいただく質問の中に、「脳卒中の症状はどのように治ったいくのか?」という内容があります。



脳卒中の主な症状は、



✔️ 運動麻痺



✔️ 感覚障害



✔️ バランス障害



✔️ 言語障害



✔️ 嚥下障害



✔️ 高次脳機能障害



などです。



これらの症状をもとに、



✔️ 起きたり立ったりできない



✔️ 歩けない



✔️ 日常生活動作が行えない



✔️ 話したり書いたりできない



✔️ ご飯が食べられない



などのさまざまな問題が出てきます。



出典:脳卒中のリハビリテーションについて



脳卒中の過程には3つの段階があり、それぞれ急性期・回復期・生活期と呼ばれます。



これらの時期に、どこまで回復しなければならないという明確な状態は決まっていませんが、急性期では救命や離床、回復期では日常生活動作の獲得や自宅退院に必要な能力の獲得、生活期では暮らしの中の能力の維持向上などを目的としたリハビリが展開されます。



上記でお示しした、運動麻痺や感覚障害などについては、その機能を改善させるようなリハビリ方法がありますので、おひとりおひとりに合わせた内容のリハビリ支援を行っていきます。



具体的には、運動麻痺であれば急性期は弛緩性麻痺と言って筋肉にまったく張りがないような麻痺が起こりますが、リハビリの中で筋肉の収縮が起こるような機械を用いたり直接リハビリスタッフが手をとり動かしていきます。



少しずつ筋肉の収縮を認めはじめたら、さまざまな動きの中でさらに動きを促すようなリハビリ支援を行っていきます。



粗大な大まかな動きがではじめたら、細かい動きができるようにさらにリハビリを行っていきます。



このように症状が治っていく過程は、脳のダメージの部位や大きさなどでどこまで治っていくか左右されます。



一般的には脳卒中発症後、180日程度で回復のきざしがストップすると言われていますが、1年2年経ってもゆっくり回復する方々をたくさん見聞きしていますので、諦めない気持ちで毎日のリハビリ支援にあたっています。



引用・参考


1) 京都大学医学部附属病院 脳卒中療養支援センター:脳卒中のリハビリテーションについて

https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/department/division/pdf/strokesupport/strokesupport_20230405_05.pdf



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