佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。



これまでこのブログでは脳卒中に関する基礎的なこと、リハビリに関することを中心に記していますが、今までのブログ一覧を眺めて、改めて脳卒中の症状は多彩だなと感じています。



わたしは臨床に出てから約25年が経過しますが、未だに新しい症状を知ったり、新しい病態解釈に出会ったりしていますので、脳卒中後の方やご家族にとっては、症状が多すぎて整理しにくいだろうなと思います。



今回は改めて脳卒中で起こりやすい症状について記していきたいと思います。



 運動麻痺


ダメージを受けた脳の反対側の手足が動きにくくなる・動かなくなる症状


全く動かない状態から麻痺があるかどうかわからないぐらいの麻痺の状態などさまざま



 感覚障害


ダメージを受けた脳の反対側の手足の感覚がわかりにくくなる・わからない症状



皮膚表面を触られた感覚や関節を動かす感覚など障害される感覚は多様



 嚥下障害


食べ物を噛んだり飲み込んだりすることができなくなる・できにくくなる症状



嚥下障害があると、2次的な症状である肺炎を起こすことが多い



 構音障害


呂律が回らなくなり上手く話せなくなる



 視野障害


どちら一方の空間が見えなくなる半盲などが生じる



高次脳機能障害のような空間認識障害がないため、見えにくい方向を見るために顔を動かせば見える



 顔面麻痺


顔が歪んだり、口から水や涎が落ちる症状



 意識障害


脳のダメージが大きいと意識障害が出ることがある



 高次脳機能障害


言葉が話せなかったりわからなくなる「失語症」、ものが扱いにくくなる「失行症」、空間の認識や自分の体の認識が困難となる「失認症」などがある



簡単に症状名とその症状について記しました。



脳卒中になると、上記に記した症状が全て出現するわけではありません。



また、症状の出具合もさまざまなです。



改めて脳卒中の症状についてまとめて整理しておくと、ご自身の症状への気づきが生まれて、自主トレなど意識的に取り組むことができるのではないでしょうか。



みなさんのお役に立てれば幸いです。



☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました.。.:*☆