佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。



脳卒中後、麻痺側の手足が動かない・動きにくくなる運動麻痺が症状として出現することが多いです。



動かない・動きにくくなる背景には、感覚障害が伴っていることがあります。



また、動くことが出来ても感覚障害があるために、うまく動かせないこともあります。



あまりイメージができないかもしれませんが、体を動かすときには体の感覚はとても大切な役割を担います。



実際に動いているときに、体の動きの感覚は脳へフィードバックされます。



フィードバックされた感覚情報をもとに、さらに動きを調整したり修正したりします。



何か新しい道具を持ったとき、「思ったより重たかった」「思ったより軽かった」ということがあるかと思います。



そのようなとき、力をさらに入れたり、力を緩めたりしてちょうど良い力加減で物を持ち直します。



また、体の感覚はバランスを保つのに必要です。



バランスは、視覚・前庭覚・体性感覚(体の感覚)が必要です。



体の感覚に問題があると、立ったときにフラフラしてしまい、あることも難しくなります。



脳卒中後の症状は、運動麻痺に注目が行きがちですが、動きにくさの背景には感覚障害があることも多いので、しっかり見極めながらリハビリ支援を行っていきたいと思います。



引用・参考


1) 和坂 俊昭:運動遂行時の運動情報と感覚情報の脳内統合過程.システム/情報/制御 第61巻 第11号(2017)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/isciesci/61/11/61_453/_pdf/-char/ja



2) 梅田 達也 他:運動指令信号と感覚信号が統合されて運動が作り出される過程を発見.2021年12月

https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/2022-11/221124_umeda-25a1a54fa73b8f074c4b79ba5b4773c2.pdf



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