佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。



昨日は、「肩を守るアームスリング」と題して記事をしたためました。





脳卒中後、麻痺側の肩を守るために三角巾やアームスリングを検討しますが、患者さんのお体や高次脳機能の状態によっては、クッションを用いるポジショニングを検討することも。



さまざまな報告がなされていますが、アームスリングを用いるメリット・デメリットについて簡単に記したいと思います。



アームスリングを使うメリット


・寝ている姿勢や立ったり歩いたりしているとき、腕の重さで肩が下の方向に引っ張られてしまうのを予防する



・寝ている時、寝返りなどに腕を体で下敷きにしないように腕全体を守る



・歩く時や車椅子の乗り移り時に、腕がだらんと垂れないようにする



アームスリングを使うデメリット


・体を忘れがちな症状がある場合、麻痺手をさらに忘れやすくなる



・アームスリングをつけている腕の形で関節が固まりやすくなる



アームスリングはメリットが大きいのですが、デメリットもあります。



おひとりおひとりの体の状態や高次脳機能の状態に合わせて、どのような場面でアームスリングを用いるか決めていくことが大切です。



皆さんのお役に立てれば幸いです。



☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました.。.:*☆