佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。



脳卒中後、利き手が麻痺しているとき、食事は非利き手の反対側の手でスプーンなどを用いて対応することが多いと思います。



徐々に麻痺手が動くようになり、利き手が麻痺側の場合はスプーンやフォークを使って麻痺手を使って食事をするようになった方も多いのではないでしょうか。



さらに麻痺手の動きが良くなり、細かい動きができるようになると、「そろそろ、箸を使って食事ができるのではないか」と思い、箸での食事にチャレンジしてみた方も少なくないと思います。



しかし、1つの道具を扱うスプーンやフォークと異なり、箸は2つのスティックを同時に操作しなくてはならないので、いっきに難易度が上がり途中で諦めることもあるかと思います。



下に箸を動かしている動画を4パターン掲示しています。



四角形と六角形の箸は、操作箸と固定箸を扱う指の動きが細かく動かすことで、箸先を広げることができます。



特に、親指・人差し指・中指は小さく細かく動き、薬指と小指は固定箸が動かないように支えています。



また、箸先を広げるだけではなく、箸を手の中に収め続けるように動かしながらも固定する能力が必要です。



自助具の箸2つは、操作箸と固定箸を分けた動きではなく、両方とも似た動きで使うことができます。



自助具の箸手の動きは指の根本のグーパーの動きに似た動作で行うことができます。



▼ 握る部分が先端に向かうほど四角形から円形に変わる箸



▼ 六角形の箸



▼ ピンセット型の箸



▼箸ぞうくん



ピンセット型の箸や箸ぞうくんは、肩や肘を動かして口元に手を持ってくることができて、また手指をグーパーできるときから使う練習を始めることが多いです。



利き手が麻痺手の場合、スプーンやフォークから箸に移行しようと思うとき、ピンセット型の箸や箸ぞうくんを試してみて、さらに手指が動かしやすくなってから普通箸に切り替えてもいいかなと思います。



スプーンやフォークの次に、普通箸にチャレンジしてみて、すぐに動かせる場合と動かせない場合がありますので、自助具の箸もあるんだなと知っていただけたらいいかなと思います。



100円均一ショップのダイソーに、ピンセットタイプと似たような動きが出来るトレーニング箸があります。



出典:ダイソーオンライン





また、最近はドラッグストアでも自助具の箸やスプーンを取り扱っているところが増えています。





お一人お一人の状態に合わせてスプーンや箸を選ぶことが大切ですので、リハビリ担当スタッフや介護保険をご利用でしたらケアマネジャーにご相談ください。



☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆