佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。



先日、親指のリハビリに関する内容をご紹介しました。





脳卒中後、麻痺手は関節や筋肉が硬くなりやすいので、患者さん方の自主トレに「親指の他動運動」を取り入れていただくことがあります。



他動運動は、他者から手足を動かしてもらうことを指しますが、麻痺手を反対側の手で動かすことも他動運動にあたります。



親指の自主トレに加えていただいてよいかなと思い、動画で説明したいと思います。



 親指を横に広げる



親指の根本が硬くなりやすいので、親指の根本をストレッチするように横に広げます。



机の上で行うとやりやすいと思います。



 親指を手のひら側に広げる



机に手を載せて行います。



右の手が麻痺手であれば、手のひらを左側に向けるような形に手を置きます。



親指を手のひら側に広げます。



この方向に親指が動くと親指と人差し指の指腹でのつまみが行いやすくなります。



 親指の先をほかの指先につける




親指を他の指先につけるように動かしていきます。



小指の指先に親指がつきにくいことが多いので、無理しない範囲で行なってください。



 注意点


① 痛みに注意


親指は脳卒中後に硬くなりやすい部分のひとつです。



親指と他の指が曲がって、グーの形になっている方もいらっしゃると思います。



グーの形になっている場合は、親指の関節が動く範囲で他動運動を行ってください。



② 無理しない回数や頻度で行う


親指の他動運動の回数や頻度は特に目安はありません。



他動運動を行うことが心地い回数から初めてください。



③ ゆっくり動かす


注意点の中で、もっと大切なことはゆっくり動かすことです。



脳卒中後の手足のこわばりである痙縮は、速い動きであればさらに硬くなる要素を持ち合わせています。



リハビリの技術の中に素早く動かす方法がありますが、今回は親指の他動運動としてご紹介していますので、ゆっくり動かしてみてください。



 最後に


退院後は、ご自身で取り組む自主トレが大切だと思っています。



無理せずに、ゆっくりゆっくり動かしてみていただけたらと思います。



☆*:.。.最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆