佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。



わたしは、毎回ブログの最初の一文に記しているように「佐賀住まい」です。



先日、脳卒中発症直後のことがらについて調べていたときに、佐賀中部地区の病院での原著論文がヒットしました。



論文名は、「佐賀県中部地区における脳梗塞超急性期診療施設のrt-PA治療圏の検討-佐賀県のrt-PA治療圏-」です。



この論文では、佐賀県中部地区における脳梗塞超急性期のみで行えるrt-PA治療地域を調べていました。



出典:佐賀県中部地区における脳梗塞超急性期診療施設のrt-PA治療圏の検討-佐賀県のrt-PA治療圏-



各県で地域差や道路状況などが異なると思いますが、論文ではrt-PA投与の限界圏は、当該施設から半径38km以内であったと報告しています。



rt-PAの投与を発症時から120分以内の受診として調査していますが、なかなか脳卒中発症直後は「もう少し様子をみよう」「明日病院に行こう」と言う対応をとり、場合によっては麻痺が悪化した方が後を断ちません。



この論文では、過去の論文を引用し、発症直後から約3時間以内で病院を受診した方は報告で30%であったと記していました。



いくら超急性期治療ができる地域にお住まいでも、発症直後から120分以内に受診しなければ、急性期治療は行えません。



Time is Brain(時は脳なり)



この意識をしっかりもち、再発予防の声かけを続けていきたいと思っています。



引用・参考

1) 南里 悠介 他:佐賀県中部地区における脳梗塞超急性期診療施設のrt-PA治療圏の検討-佐賀県のrt-PA治療圏-.脳卒中31,2009

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstroke/31/2/31_2_74/_pdf/-char/ja



☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました .。.:*☆