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佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。

 

 

ここ数回にわたって、高次脳機能障害に対する実際のリハビリについて、わたしが実際に行っている内容についてお伝えしています。

 

 

これまで経験させていただいている支援内容をもとに、共通事項としてご紹介できる内容について記しています。

 

 

 

 

 

 

今回も、高次脳機能障害に対するリハビリの実際として、「半側空間無視」について取り上げたいと思います。

 

 

その中でも、パソコンなどを用いた介入や紙を用いた介入が行いにくい方々で行っている介入内容についてお伝えしようと思います。

 

 

 積み木を使った方法

 

積み木の数を数える

 

 

椅子座位や車いす座位になれる方を対象に行っている方法です。

 

 

半円を描くように積み木を配置します。

 

 

机の上に置かれた積み木がいくつあるか数えていただきます。

 

 

机の上を視覚にて探索することで、半側空間無視の方向を探していただくような経験となります。

 

 

 

積み木を片付ける

 

 

椅子座位や車いす座位になれる方を対象に行っている方法です。

 

 

半円を描くように積み木を配置します。

 

 

机の上に置かれた積み木を入れ物などに移し片づけます。

 

 

見えやすい場所の積み木が目の前からなくなることで、他の空間を探索しやすいように支援する方法です。

 

 

特定の色の積み木を片付ける

 

 

 

椅子座位や車いす座位になれる方を対象に行っている方法です。

 

 

2色の積み木をランダムに配置します。

 

 

ランダムに配置した積み木のうち特定の1色のみの積み木を片づけます。

 

 

見えやすい場所の積み木が目の前に残っていても、他の空間を探索しやすいように支援する方法です。

 

 

 洗濯はさみを使った方法

 

 

 

 

半側空間無視には、身体失認を伴っていることが多いです。

 

 

上の動画では、左片麻痺で半側空間無視がある方を想定しています。

 

 

体の中央線を越えて健側に麻痺手を配置します。

 

 

ご自身の麻痺の上肢に注意が向きにくい方に対して、麻痺側上肢の服に洗濯ばさみをつけて、健側の手で洗濯ばさみをとっていただきます。

 

 

半側空間無視側への空間に注意を向け、なおかつ麻痺側上肢にも注意を向けることを支援する方法です。

 

 

 最後に

 

今回は、高次脳機能障害に対するリハビリの実際として半側空間無視がある方に対するリハビリの方法をお伝えしました。

 

 

半側空間無視がある方で、パソコンや紙を用いた介入が行いにくい方々に対して、積み木や洗濯ばさみを使った方法を行っています。

 

 

リハビリ方法のヒントとしてご活用いただければ幸いです。

 

 

,゚.:。+゚最後まで読んでいただきありがとうございました,゚.:。+゚