佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。

 

 

身近にあるもので、自主トレができたらいいなとご相談をいただきます。

 


昨日は、広告紙・新聞紙を使った自主トレについてご紹介しました。





当院では、リハビリ室のさまざまな道具を病棟での自主トレのために貸し出しますが、ボールも貸し出しています。

 

 

ボールは握る練習だけではなく、指を伸ばす練習や手首を動かす練習などに用いています。

 

 

今回は、万能なリハビリ道具としてボールを使った自主トレについてご紹介します。

 

 

 ボールを握る

 

ボールは大きさによって、握るときの関節の動きが変化します。

 

 

指が少し動き始めたなと感じたときは、大きめのボールがおすすめです。

 

 

麻痺の手のみでボールを握ったり離したりするだけではなく、健側の手で麻痺の手の手のひらにボールを載せて、健側の指で麻痺側の指をボールに沿わせるように少しずつ曲げていく方法もあります。

 

 

 指先だけでボールを握る

 

手のひらの上にボールを置いて握る練習だけではなく、指先だけて握る練習も行います。

 

 

上記の写真のような手の形になるでしょう。

 

 

この手の形を日常生活でキープできるようになると、洋服を着るときに麻痺側上肢の指が袖の中で引っかかりにくくなるでしょう。

 

 

 ボールを前後に転がす

 

 

ボールの上に麻痺手を載せて、前後に動かす練習です。

 

 

麻痺側の手のみで動かしてもよいですし、健側で手助けしながら動かしてもよいです。

 

 

この動作で意識していただきたいのが、手首の屈伸運動です。

 

 

特に手首のそり返し運動(背屈運動:指が天井に近づく動き)を重点的に行っていただきたいです。

 

 

 ボールを丸く転がす

 

 

ボールの上に麻痺手を載せて、円を描くように丸く転がす練習です。

 

 

手首のぶんまわし運動を促します。

 

 

麻痺の手の指が動かしやすくても、手首が硬いため日常生活で使いにくいと教えてくださる方が多いです。

 

 

始めはゆっくり動かして、慣れてきたらスピードを上げて、速くなっても筋肉のこわばりが出なくなるとよいと思います。

 

 

 最後に

 

今回は、万能なリハビリ道具としてボールを使った自主トレを紹介しました。

 

 

参考にしていただけると嬉しいです。

 

 

,゚.:。+゚最後まで読んでいただきありがとうございました,゚.:。+゚