佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。



先日、ブログを読んでいただいている方から、「一見普通に見える人も情報がほしい!と思っている場合が多い」と貴重なご意見をいただきました。



このようなご意見をいただけることは大変嬉しいです。



これを踏まえて、今回は軽度の運動麻痺がある方用の手指の巧緻性訓練について、ご自宅で簡単にできるものを記していきたいと思います。



 わかりにくい手指の軽い運動麻痺


一見普通に手指が使えるんだろうと他者から思われても、ご本人にとっては難しいことがたくさん残っていることが多いです。



✔️ 意識していないと手指が使いにくい



✔️ グーパーは楽にできても字が書けない



✔️ 細かいものが扱いにくい



このようなご相談を受けることもあります。



また、わたし自身も、外来リハビリを担当させていただいている方の中で、検査上では麻痺はほとんどないように見えても、手指が使いにくい方がたくさんいらっしゃいました。



また、麻痺側の手指の動きは問題がなさそうに見えても、疲れやすかったり、動きのスピードが遅くなる場合もあり、何をするにもおっくうになられる方もいらっしゃいます。



 自宅でできる手指の巧緻性訓練


指3本が同じ動きをするもの

手指の巧緻性訓練として、難易度の低いものから試す場合、指の動きや役割が同じである動きを行なっていきます。



例えば、ビー玉つまみのように、親指・人差し指・中指が同じように動くものをさします。



指の役割が異なるもの

指の動きは本当に繊細なものです。



指それぞれの動きが同じこともありますが、より細かい動きでは、指それぞれの役割が異なってきます。




例えば、コインの裏返しのように、親指は固定・人差し指は操作を行うといったものをさします。



コインの裏返しを初めて練習するときは、上のビデオのように、タオルの上で扱うと、コインを立てる時の人差し指の動きが簡単となります。



ものをつまみやすいように回転したり力を加えたりするもの

ものをつまみあげたり、ものを回転させるだけではなく、少し手指に力をいれるような訓練です。




例えば、洗濯ばさみを手にとり、洗濯ばさみを箱の蓋の縁をはさむというものです。



麻痺側の手指だけで、洗濯ばさみを回転させて、力を加えやすいところで洗濯ばさみに力を加えていきます。



より細かい動きを行いながらも、力を出すような動きは、痙縮(筋肉のこわばり)を調整する機会となるでしょう。


 最後に


今回は、軽度の運動麻痺がある方に対して、自宅でできる巧緻性訓練についてまとめました。



自主トレのメニューに加えていただけると幸いです。



☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました.。.:*☆