佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
先日、脳卒中の前兆について記しました。
脳卒中の前兆かもしれない症状がいくつかありますので、症状がある場合は、再発予防のためにも脳卒中後の定期診察で医師に相談することが大切だと思っています。
当院でも、脳卒中後の定期診察で1年に1回頭部のMRI撮像を行う方がいらっしゃいます。
定期的にMRIで確認することで、早期の異常を発見することができると思います。
MRIではさまざまなことが確認できますが、そのひとつに「無症候性脳梗塞」があります。
手足が動きにくくなったり、言葉が話しにくくなってMRIを撮像すると脳卒中であることがわかるという発見方法が一般的なのですが、新しい脳梗塞などとは別に古い脳梗塞が見つかることがあります。
この古い脳梗塞は、本人も自覚がなく、症状も出ていなかったということがあります。
また、人間ドックで脳ドックを受けられる方が増え、そのときに症状がない「無症候性脳梗塞」が見つかることがあります。
昨年、NHKでも「無症候性脳梗塞」について、とりあげていたようです。
無症候性脳梗塞は、脳ドックにおいて、40歳代から出現し始め、50歳代では約10%、60歳代で約20%、70歳代で約30%の出現率であったという報告もあります。
無症候性脳梗塞をお持ちの方の脳梗塞発症率は、無症候性脳梗塞がない方と比べても有意に高いという報告があります。
無症候性脳梗塞の予防は、脳梗塞の予防と同じです。
規則正しい食生活や運動の実施、血圧の管理や禁煙などがあげられます。
普段からの体調管理に心がけ、脳卒中の発症予防に務めていくことが大切だと思っています。
引用・参考
1) 隠れ脳梗塞と一過性脳虚血発作を正しく知って脳卒中から逃れよう
https://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/info/data/lecture_117.pdf
2) 自覚症状がない隠れ脳梗塞をキャッチ。
http://www.onc.akashi.hyogo.jp/asset/00032/img/syokai_kiji/kobenpokusama201304DTL.pdf
3) 山口 修平:無症候性脳梗塞の予後と対策.脳卒中26巻4号(2004)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jstroke1979/26/4/26_4_661/_pdf
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