一過性脳虚血発作(TIA)とは？

佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。

皆さんは、一過性脳虚血発作(TIA)という言葉を耳にしたり、目にしたりしたことはありますか。

認知度が高くない言葉ですが、脳梗塞再発防止のために知っておきたい言葉のひとつです。

出典：脳梗塞の〝前触れ〟一過性脳虚血発作とは

一過性脳虚血発作は、脳梗塞の前触れ症状と言われています。

今回は、一過性脳虚血発作(TIA)についてまとめていきたいと思います。

一過性脳虚血発作(TIA)とは

一過性脳虚血発作(TIA)について、日本脳卒中学会は以下のように定義しています。

局所脳または網膜の虚血に起因する神経機能障害の一過性のエピソードであり、急性梗塞の所見がないもの。

神経機能障害のエピソードは、長くても24時間以内に消失すること。

神経症状が出現して、しばらく経つと消失してしまうものです。

脳画像としても脳梗塞の所見がないものを、一過性脳虚血発作と呼びます。

出典：一過性脳虚血発作に注意

出典：脳梗塞急性期の診断と治療

一過性脳虚血発作の症状は、脳卒中と同様の症状が出現しますが、短時間で消失します。

出現する症状は、血管が詰まる場所でさまざまです。

一過性脳虚血発作は短時間で消失するので、次の日まで待ってみようというお気持ちになられる方が多いです。

次の日まで待って病院に行こうと思っていたら、重症化したという方もいらっしゃいます。

一過性脳虚血発作の後には、48時間以内に脳梗塞を起こすことが多いと報告されています。

病院に到着した後には、症状が消失していることが多いと思いますが、どのような症状が出現したか医師に話していただけたらと思います。

引用・参考

1)脳梗塞の前触れ〜一過性脳虚血発作とは？〜

2)一過性脳虚血発作に注意

3) 棚橋紀夫：脳梗塞急性期の診断と治療.ドクターサロン64巻6月号.2020

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