佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
脳卒中後の手足の動きの状態は、さまざまです。
麻痺状態について、回復過程をステージ化した評価を用いて、手足の動きの状態を把握していきます。
その検査方法を「ブルーンストローム・ステージ」と呼び、以前はリハビリの計画書に内容を記載する必要がありました。
今回は、ブルーンストローム・ステージについて、ご紹介します。
ブルーンストローム・ステージとは
運動麻痺の回復過程を6段階に分けたものです。
アメリカのブルーンストロームさんが、多くの脳卒中後の方々の観察から、運動麻痺の回復過程のパターンを見つけて、ブルーンストローム・ステージが考案しました。
6つに分けられたステージ
ブルーンストローム・ステージでは、運動麻痺の回復過程を6つの段階に分けています。
ステージ Ⅰ:随意運動なし(弛緩)
筋肉は弛緩しており、意識的に全く動かない状態
ステージ Ⅱ:連合反応
意識的・反射的な筋収縮が出現する
ステージ Ⅲ:共同運動
意識的な運動が出始める
運動のパターンは一定
筋肉のこわばり(痙縮)がもっとも強くでる
ステージ Ⅳ:分離した運動が出始める
一定の運動パターンから分離した動きが出始める
ステージ Ⅴ:分離運動の拡大
一定の運動パターンから抜け出せる
筋肉のこわばりが減弱する
ステージ Ⅵ:意図的な分離運動が可能
正常に近い運動レベルに達する
巧緻性やスピードに劣る場合がある
最後に
近年ではブルーンストローム・ステージ以外にも、脳卒中後の手足の動きの状態を把握する検査が増えています。
しかし、リハビリ養成校では昔から教育されている評価基準で、リハビリ職としてポピュラーなものとして普及しています。
患者さんが病院を転院したり、施設に入所するときのリハビリ職間での情報共有にも用いられています。
患者さんにもリハビリ内容について説明するときにも用いていますので、わかりやすくお伝えして、共に目標を立案していきたいと思っています。
☆*:.。最後まで読んでいただきありがとうございました.:*☆