佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。

 

 

2020年の1月ごろから今日まで、新型コロナウイルスに関する報道や新聞、インターネット情報に触れない日はないですね。

 

 

「コロナうつ」という言葉が出始めたのは、2020年の5月ぐらいからでしょうか。

 

 

自分自身が当事者でなくても、報道を目にしたり、閉ざされた生活で人との交流が減っても、ストレスが増えてきます。

 

 

ストレス性胃炎、過敏性大腸炎などストレスは心にダメージを与えるだけでなく、体も悲鳴をあげることも。

 

 

今回は、ストレスについて一歩踏み込んで、話題提供したいと思います。

 

 

 ストレスを受けるのは脳である

 

 

 出典:ストレスにより痛みが増強する脳メカニズム

 

ストレスを感知するのは脳です。

 

 

脳で感知するストレスは2種類に分けられます。

 

 

 ✔️ 精神的・社会的ストレス

 

 

 ✔️ 身体的ストレス

 

 

精神的・社会的ストレスと身体的ストレスは、脳内での経路が異なります。

 

 

しかし、2種類のストレスは、最終的に自律神経に関連する部位に到着します。

 

 

これが、ストレスから出てくるさまざまな心身の反応の原因なのです。

 

 

 代表的な身体反応:血圧上昇

 

 

脳卒中後、血圧の管理はとても大切です。

 

 

通院している主治医から、「ストレスを溜めると血圧が上がるよ」とか「ストレス発散を上手にしてね」と言われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

ストレスが血圧を上昇させるメカニズムが報告されています。

 

 

出典:ストレス時に血液循環を調整する神経機構を発見

 

ラットでの報告ですが、ストレスを受けると、血圧が上昇するメカニズムがわかってきました。

 

 

ラットの報告ですが、昔から言われる「ストレスで血圧が上がる」ということが明確になってきたので、血圧管理のためにはストレスを上手にコントロールしたいですね。

 

 ストレスの代表的な反応:体温上昇

 

 

ストレスによって体温が上昇することもわかってきました。

 

ストレスによる体温上昇は、風邪などの感染による体温上昇のメカニズムと異なるので解熱剤が効きにくいとされています。

 

生命の危機に直面するような場面では、体温を上昇させ身体を温め、身体全身にエネルギーを供給するような防衛反応が生じます。

 

しかし、この反応が過度に出現すると、心因性発熱といって、体温の上昇が慢性化する状態へ陥ります。

 

高体温ため体力が落ちやすく、著しい倦怠感がみられます。

 

 

 ストレスの代表的な反応:抑うつ状態

 

抑うつに関する脳のメカニズムは昔から報告されていますが、近年飛躍的に報告が経ている印象です。

 

抑うつ状態やうつ病の方の脳活動では、快刺激を感じる脳の部分の活動が低下して、不快刺激を感じる脳の部位の活動が亢進していると報告されています。

 

 

 ストレスとの付き合い方

 

 

現代社会では、自分自身に降りかかるストレスを避けて通ることは不可能ではないでしょうか。

 

 

さまざまなストレス解消方法や回避方法があります。

 

 

避けたいストレス解消方法は、暴飲暴食・過度な飲酒・ギャンブルなどです。

 

 

代表的なストレス解消方法は、以下のが挙げられます。

 

 ✔ 自分自身の気持ちを誰かに話す

 

 ✔ 瞑想する

 

 ✔ 適度に休む

 

 ✔ 呼吸法を取り入れる

 

 ✔ ものごとの優先順をつける

 

 

上記のような方法で、上手にストレスと付き合っていくことが大切です。

 

 メンタルヘルスの専門家が勧める効果的なストレス解消法人間関係や経済的な不安、仕事に関することなど、日常生活の中で、私たちがストレスを感じることがよくあります。最近では、新型コロナウイルスに対する不安から、より多くのストレスを感じている人もいるのではないでしょうか。今回は、ストレスの原因や効果的な解消法、やってはいけない解消法をご紹介します。楽しい人生が送れるように、原因を知って、上手にストレスを解消していきま…リンクwww.asahi.com



今、わたしたちが取り組んでいる「脳卒中当事者会 未来へつなぐ会・家族会」では、「自分自身の気持ちを誰かに話す場」としての役割を持っています。

 


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引用・参考

1)仙波 恵美子:ストレスにより痛みが増強する脳メカニズム.日本緩和医療薬学雑誌.2010

http://jpps.umin.jp/issue/magazine/pdf/0303_02.pdf

 

2)ストレス時に血液循環を調整する神経機構を発見

https://www.tsukuba.ac.jp/journal/pdf/p202103301400.pdf

 

 3) 岡村 仁:うつ病のメカニズム. バイオメカニズム学会誌,Vol. 35, No. 1(2011)

https://www.jstage.jst.go.jp/article/sobim/35/1/35_3/_pdf/-char/ja


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