佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
脳卒中後のリハビリの内容について、手足の麻痺や、高次脳機能障がいに対するリハビリの方法は、よく紹介されています。
しかし、感覚障がいに対するリハビリ内容の報告はどうでしょうか。
今回は、そんな疑問から公開されている範囲で、論文を探してみました。
検索はj-stageにて行いました。
※ j-stage:日本の学術誌で公開されているものが検索できる
結果は、2039件ありましたが、論文名に「脳卒中」「感覚障害」を用いているものは少ない印象でした。
▼以下、論文名に「脳卒中」「感覚障害」を用いているもの
「感覚障害を伴った脳血管障害右片麻痺の治療について」1995年
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspta/3/1/3_1_35/_pdf/-char/ja
「脳卒中後遺症片麻痺における感覚障害と合併症」1981年
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rinsyorigaku/8/3/8_KJ00001525825/_pdf/-char/ja
「重度感覚障害を呈する脳血管障害片麻痺患者へのアプローチ」2011年
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkpt/11/0/11_0_5/_pdf/-char/ja
「脳血管障害患者における手指の感覚と異常感覚」2009年
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jhsaiih/12/1/12_KJ00005622808/_pdf/-char/ja
「脳血管障害後片麻痺患者の感覚障害に対する理学療法の認識と検査の実態」2001年
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/16/4/16_4_221/_pdf/-char/ja
「脳卒中片麻痺者の下肢の感覚障害が歩行速度に及ぼす影響」2015年
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/30/1/30_105/_pdf/-char/ja
脳卒中後の感覚障がいについて着目して、どのように回復していくのか、そのためのリハビリはどのようなものを用いればよいか、具体的なものを探し出すことが出来ませんでした。
わたしは論文投稿はしていません。
コロナ禍前は、年に1回は学会発表していましたが、手の動きや高次脳機能障がいの発表が多いので、感覚障がいに着目した介入をまとめないといけないなと感じています。
書籍では脳卒中後の感覚障がいについて、具体的な介入方法を示しているものを確認できます。
また、インターネット上では公開されていない学術誌では実践報告が掲載されています。
このような状況では、当事者の皆さんが、感覚障がいについて情報を得にくいのではないかと思いました。
少しずつですが、具体的な感覚障がいについての、介入方法や症例報告から読み取ることができる内容を発信していかなくてはならないと感じました。
☆*:.。最後まで読んでいただきありがとうございました.。.:*☆