佐賀住まい・福岡勤務の作業療法士の橋間葵です。
さまざまな書籍や論文で、脳卒中後の片麻痺の回復について学んでいます。
脳卒中後の片麻痺が回復する過程の中で、脳はいったいどうなっているんだろうと、考えている方が多いのではないでしょうか。
脳卒中後の片麻痺が回復するメカニズムについて、3つの可能性が考えられると言われています。
1. 自然回復
・脳卒中初期の改善をもたらす
・脳内の局所的な変化
・周囲や環境からの刺激とは無関係
〜回復をもたらすメカニズム〜
脳浮腫からの改善
ペナンブラからの改善
機能解離からの改善
2. 残存する健常な脳組織による機能代償
・脳卒中後期の改善をもたらす
・リハビリテーションが影響する
・短期間の変化ではなく長期的変化
〜回復をもたらすメカニズム〜
他の大脳皮質領域の代行
同側性神経支配の存在
皮質下の再組織化
3.脳の可塑性による再組織化と再生
・脳卒中後期の改善をもたらす
・リハビリテーションが影響する
・短期間の変化ではなく長期的変化
〜回復をもたらすメカニズム〜
大脳皮質の機能的再編成
ニューロン再生
この3つについて、初めて目にした方もいらっしゃると思います。
3つについて、今後まとめていきます。
引用・参考文献
1) 宮本省三:片麻痺.協同医書出版社.2014
2) 井上勲:運動機能回復を目的とした脳卒中リハビリテーションの脳科学を根拠とする理論とその実際. 相澤病院医学雑誌 第8巻:1-11(2010)
http://www.f-seisyukai.jp/pdf/kamoku_nousottyu_01.pdf
☆*:.。. 最後まで読んでいただきありがとうございました.。.:*☆