おはようございます☀

 

「人生会議」ってご存じですか?

2018年から厚生労働省が普及を進めている言葉です。医療現場ではACP(アドバンス・ケア・プランニング)という言葉の方がよく使われているようです。

 

その「人生会議」について2/10の日本経済新聞に記事がありましたので纏めたいと思います。

 

理想の最期 人生会議の勧め - 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

記事には亀田総合病院(千葉県)の医師らが英語版を翻訳して作成した

「もしバナゲーム 人生会議版」

のことが紹介されていました。

こちらは余命半年という設定で、余生で大事にしたいことをカードを使って話し合うそうです。カードには「望む形で治療やケアをしてもらえる」「痛みがない」といった文言が書かれているそうです。

YouTubeでもしバナゲームを紹介している動画がありました。

人生を考えるきっかけに!~体験してみよう もしバナゲーム・人生会議~ - YouTube

 

このようなゲームを使うことで

「元気なうちから最期について考えるきっかけを持ってもらいたい」

という狙いがあるようです。

 

人生会議の定義は

「終末期に臨む医療やケアについて家族や身近な医療・介護関係者と話し合う」

です。

 

この背景には厚労省によると終末期には約7割の人が意思決定ができなくなることがあるようです。望ましい医療や介護のあり方を直前に共有しておけば、いざという時に周囲が判断しやすく、本人の意思を尊重できるのはもちろんのこと、身近な人の心理的負担を軽くできる利点もあります。

そして、ACPを日本に導入した医師の一人は木沢義之医師は

「ACPは「こういう最期を迎えたい」という考えがある人に対して、その権利を守るための仕組み」

と仰っていらっしゃいます。

 

(ACPの取り組み方)

①自分の余命が短いという想定で大切にしたいことはなにかを考える。

②意思を代弁してほしい人は誰かを考え、準備ができたら相手にも伝えて対話を重ねる。

③年齢や健康状態によっては医師も交えて助言を得る。「エンディングノート」を書き、共有する形でもやりやすい。

 

(注意点)

・考えたくない人にまで意思決定を強いないこと。

・希望は時間とともに変わることもあり、折に触れて話し合う必要がある。

 

(大事なこと)

・「なぜそうしたいか」を共有すること。価値観を共有すれば代弁の質を高められる。

 

以上が記事の纏めです。

 

私もこの「人生会議」、つまり事前に終末期に臨む医療やケアについて本人が決めておくこと、「備え」はとても大事だと実体験から感じています。本人が意思決定できない場合に家族が延命措置をするかどうかなどを代わって決めた時、後々まで後悔や責任を感じるのではないかと思っています。

エンディングノートもこうした意味でもとても大切なものではないかと思っています。