おはようございます☀

 

木本直美さん著「付言実行」を読みました。

つい最近、2024年1月31日に出版された本です。木本直美先生は行政書士です。



私は遺言書作成のお仕事をしたいので遺言書に関係する色々な本を読んでいるのですが、この本はそれらの本とは一線を画す本に私は感じました。

 なぜならこの本は遺言書における「付言」の大切さについて多くのページを費やしているからです。「付言」は遺言書のなかで法的効力のない部分です。遺言書の本文のあとにつけ加える「添え書き」だとこの本では説明があります。

 

様々な家族を例に出し、時に実際の「付言」の文を例示しながら「付言」の意義、重要性を説いています。家族の具体的な話が読み物としても面白く、切実なストーリーには感情移入をして読みました。


実際の自筆証書遺言の文面も4つほど載っており、そのような文面が書いてある本は意外と少ないので大変参考になると感じました。

自筆証書遺言において「人の特定はできるだけきっちりと、財産はできるだけ大まかに」という考え方は私にはなかったので勉強になりました。

 

また、多くの遺言、相続の実務経験を積まれた木本先生ならではの分析で遺言書を作成した方がいい人、遺言書にまつわる勘違いなども書いてあり、これから実務経験を積んでいきたい私には大変勉強になる本でした。