昨日の「オーガニック女子100」
のイベントにて
ライブラナチュテラピー株式会社 林伸光先生より
講演があり、下記の本の抜粋をご紹介してくださいました。
これは
1850年代、
白人と先住民の領土をめぐる戦いの中で、
アメリカの第14代大統領フランクリン・ピアスがインディアンの土地を買収し、
居留地を与えると申し出た。
1855年、先住民の首長シアトルはこの条約に締結。
1853年、
アメリカ先住民の首長シアトルが、大統領フランクリン・ピアスに向けて行ったスピーチだそうです。
私たちの自然との関係、
そもそもの存在について。
「わたちたちのエコはエゴではないか?」という問題提起。
確かに。深く。心に染みました。
はるかな空は 涙をぬぐい
きょうは 美しく晴れた。
あしたは、雲が大地をおおうだろう。
けれど わたしの言葉は星のように変わらない。
ワシントンの大首長が土地を買いたいといってきた。
どうしたら空が買えるというのだろう?
そして大地を。わたしには わからない。
風の匂いや水のきらめきを
あなたはいったいどうやって買おうというのだろう?
すべてのこの土地にあるものはわたしたちにとって
神聖なもの。
松の葉の いっぽん いっぽん。
岸辺の砂の ひとつぶ ひとつぶ
深い森を満たす霧や草原になびく草の葉、
葉かげで羽根を立てる虫の一匹一匹にいたるまで
すべてはわたしたちの遠い記憶の中で神聖に輝くもの。
わたしの体に 血がめぐるように
木々の中を 樹液が流れている。
わたしは この大地の一部で大地は 私自身なのだ。
私が立っている この大地は
わたしの祖父や祖母たちの灰からできている。
大地は私たちの命によって豊なのだ。
それなのに 白い人は母なる大地を、
父なる空を
まるで羊か光るビーズ玉のように売り買いしようとする。
大地をむさぼりつくし後には 砂漠しか残らない。
私には あなたがたの望むものがわからない。
バッファローが殺しつくされてしまったら
野生の馬がすべて飼いならされてしまったら
いったいどうなってしまうのだろう?
聖なる森の奥深くまで人間の匂いが立ち込めたとき
いったいなにがおこるのだろう?
獣たちがいなかったら 人間は いったい何なのだろう?
獣たちが すべて消えてしまったら
深い魂のさみしさから人間もしんでしまうだろう。
大地は わたしたちに属しているのではない。
私たちが、大地に属しているのだ。
「父は空 母は大地」 1854年 アメリカ先住民 首長 シアトル