2011.05.15
日曜日は妹の病院に行きました。
病院は、また同じ県内でも遠く、JRやバスを使って片道二時間かかります。
途中、前から妹にパワーストーンのブレスをあげたかったので購入。とても素敵な綺麗なブレスで渡すまで私が着けてました。そして、身の回りの洗面用具の類を買っていきました。
病院につくと、リハビリ中で、運動のリハビリという事で、鏡を前に、足を療法士さんと数を数えながら足の運動。海が窓から一面に見え、以前より痩せた体だけど、以前より背筋が伸び、ひとつひとつ動作を丁寧にしている姿をみて2ヶ月半前の手術の後の姿は、本当だったのかな・・・と思うくらい。
車椅子に自分でのり、笑顔で「ねえちゃん」と、自分でバランスとりながら右足は多少力が入るようで、やっぱり、にこにこ笑顔で、「次の・・リハビリ行くね・・ねえちゃん、見てね」というので、妹の後をついていくと、食事のリハビリで、利き手を左手に変えるため、左手で、ビーズと、フェルト、紐、の三種をお皿にいれ、隣のお椀に移す。
豆、糸こんにゃく、昆布を思わすものを、きれいに左手でお箸を持ち、器用に移し替え、最後は使った道具を元にもどし、三種の紐は、きちんと元どうりに瓶に入れて・・・
「ねえちゃん、終わったよ」
すごい、左手なのに、私も少しやってみたが全然できず、妹はまた笑った。そして療法士さんの言葉に感謝の気持ちでいっぱいになった。
「私、昨日の夕食に煮豆してね、左手でお箸使ってみて、豆をつまむよりは昆布のような平べったいものつかむのが難しいね。」
父親も来て、病院の外で三人でアイスを食べ、父はポテトチップを持ってきていて、
「ピクニックやのう」
と、ポツリといい天気も景色もよくよかった。そして、ブレスを渡し妹は、左手のブレスを眺め、「ありがとう」って。
父は、朝から何も食べてないとポテトチップを、五枚一度にほうばり、すごい勢いで食べるので、
妹と私は笑って、携帯で写真をとって妹にみせたら、やっぱりウケて、よく晴れた海がみえる、緑の芝生のベンチで。
部屋に戻り、4人部屋で妹は、ベッドに車椅子からベッドに移り、父親は、いつも椅子に座り私は、立ったままで話しをしていたら、妹が車椅子を指さし、「ここに・・・」と言うから車椅子にやっぱり乗りたいのかと思ったら、私に座ってと。
椅子がないから、
私が座ったら、
笑顔で、「ありがとう」って言われ、
「ありがとう」って私も言って、にこにこ、やっぱり笑うし、手首のブレスを眺め、「きれい、ありがとう」って。
洗顔後の肌の手入れに、肌がカサカサにならないように、「ニベア」を渡した。形はキャップをねじるのは、大変だろうと思い、フタをワンタッチで開くものにしたけど、右手はまだまだ動かない。開けても出せない。口と左手で、なんとか出そうと苦戦していたら、新品のため、口に入り父親は
「それは食べる物か?」
妹は、笑いながら慌てふためいて、私は、「口ゆすいで!」と口元のニベアをタオルで拭きながら、妹は、自分のした事がよほどおかしかったようで、笑いながら、洗面所で口をゆすいだ。
父親はタバコをすいに出て、妹と二人きりになった。
「辛くない?夜とか眠れてる?」
「うーん、リハビリがんばる。言葉むずかしい・・少しつらい」
「つらい時は我慢しなくていいよ。電話かけておいで」
担当の看護士さんから、
「言語の訓練に日常会話が有効で、おねえさんが来てくれたら、会話がもっとスムーズになります」
なるべく行こう。
妹のためにも、
わたしを励ますためにも。
動かない右手は、少しむくんで、いたいらしく、一時間ほどマッサージをしてあげた。右足は少し力が入るようで・・・ほんの少しの変化も嬉しい。
帰る時間になり、車にのり妹の病室をみたら、
こちらに向かって、ぶんぶん手を振り、笑顔で、ふりかえすと、更に、大きく手を振るので、すごく嬉しいのと、切ないのと、やっぱり嬉しい。
帰りのJRの中、涙がポロポロでた。胸がずっとなぜか痛い。
少し、気が緩んだら、疲れがでて少し、体休めています。
具体的にやらなきゃいけない事。
しっかりしないと。
本当に周りに感謝の気持ちで、ありがたくて、ずっと忘れる事はできません。
ありがとうございます。父とは相変わらず喧嘩の毎日です。辛いけど、父もつらい。
心の内がないでくれますように。
私は、体少しやすめます。
しっかり踏ん張れるように、そして安心できるように。
ありがとうございます
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