こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。
※本日の内容は全員がそうであるという意味では無くて私が感じている大まかな傾向についてです。私の主観が多く混じっていますのでその辺に留意しつつお読みください。
当院に初めてご来院される方々にお聞きしている事の一つに
『どうやって気づきましたか?』と云うものがあります。
正確に統計をとっているわけでは無いのですがおそらく一番多いお答えは
「美容室で指摘された」と云うものだと思います。
それ以外にも家族に指摘された等、ご自身の頭ではありますが他者視線で円形脱毛症に気がつかれる事が最も多いように思えます(この方々を以下他者視線と書きます)。もちろんご自身で気がつかれる自己感知の方々も多いのですがこの場合の経緯は鏡を見て異変に気がつくよりもドライヤーなどで髪を乾かしている時等に偶然脱毛部に触れて気がつかれる事が多いようです(この方々を以下自己感知と書きます)。
そして傾向として他者視線で気づかれた時はそれまでの抜け毛の多さなどにはあまり頓着されていなかった事が多いように思えます。なので突然脱毛部ができていたとの印象を持たれることが多いようです。
一方でご自身で気がつかれた場合は気づいたと同時にそれまでの抜け毛の多さと結びつけて「最近抜け毛が多く感じられたのはコレのせいだったか」と不本意ながらも腑に落ちる傾向があるように思えます。
これらの他者視線、自己感知のどちらもどう考えても気分の良いものではありません。しかしこの両方の経過を辿った方々を今まで多く見させていただいてきた結果、私が思う事として「他者視線のほうがその後の不安感がより強く、よりぬぐい難い」ように思えます。
これはどういう事かというと症状の推移に関わらず髪に対しての不安が和らぐまでの期間がより長く必要であるという事です。
おそらく円形脱毛症の導入部にその原因があるように思えます。
他者視線に比して自己感知の方は認識した瞬間にそれまでの抜け毛が多かった生活と結び付ける事が出来ています。脱毛部が形成される過程を抜け毛本数としておぼろげながらも認識できていたのです。心底イヤな事ですが実はこれがその後の不安を和らげる為に働く一要素であるかもしれません。
一方で他者視線のほうはある日突然思いもよらない事実を誰かに告知されてしまいます。まさに青天の霹靂です。抜け毛の数に注意を払う過程を飛ばしていきなり結果が飛び込んできたのです。故にどうして自分の頭に脱毛部があるのか全くの謎のままであるのに強制的に脱毛部の存在を認めざるを得なくなります。この過程がその後の抜け毛に対する不安感を更に増幅させてしまうのではないかと考えています。
先ほどもチラと書きましたが他者視線は「突然なった」と感じられている事が多い傾向です。「最近抜け毛が多い」と感じられていた方はどちらかと云えば少ない方に成るので「どの位抜けるとどの位の脱毛部が現れる」のか皆目見当がつかない状態になります。そうすると例え正常な範囲の抜け毛数だったとしてもそれまでの「手ごたえ」が分からないので悪い方に結び付けやすくなってしまうようです。こうなると不安が不安を生むような悪循環に成りかねません。治す為に全く不都合なサイクルが始まってしまいます。
症状の改善が大前提ではありますが、この不安を消していく為には「時間薬」が必要です。「時間薬」とは時の経過がもたらす様々な変化の事です。導入部が形成されていない分、治っていく過程において
余計に「どうなるとどうなるか」を経験する必要が生じます。医師や経験者そして私も含めて他者がいくら懇々と説明しても百聞は一見に如かずなのが人情です。この経験をある程度繰り返しつつ円形脱毛症についてご自身の感覚的な理解を深めていかなければ不安は消えにくいようなのです。
円形脱毛症が回復して数年経っても抜け毛を見るたびにフラッシュバックされる方は多くいらっしゃいます。それは他者視線、自己感知関わらずです。これは何もその人の精神性の問題では無いと思います。それだけの事に成ったのだから仕方ないのです。
髪は治ったのに気持ちの方が治りにくい。
実はこれも含めた症状が円形脱毛症だと思います。
どうしても抜け毛や髪の状態をまず第一に考えてしまいますが円形脱毛症は皮膚と同時にメンタルにも発症しています。皮膚の方は病院ないし当院の様な所でケアすると或いは治りが早いかもしれません。しかしメンタルに関してアクセスできるのはご自身のみです。逆に他者が介在する不正アクセスを許しては生けません。自分に嘘はつけないながらも気持ちをなだめ客観的視線からうまく自分をマネジメントしていかなければならないというウルトラC難度の離れ業を成し遂げる必要があります。その時に必要なのはまず経験、そして知識という『道具(このブログもそのつもりです)』、それと『時間薬』なのです。
最近のネット記事で下記のようなものを見つけました。
↑この記事は身体の傷の治る速度は心の中の時間の進み方と相関しているというものです。アメリカのハーバード大学の実験です。同じ時間の経過でも心の中で長く感じると傷が速く癒え、短く感じられると傷がなかなか癒えない結果が出たようです。傷が治るのに一定の時間的長さが必要であるとするならば、外的環境の時間よりも身体の主体である心の中の時計に基づく一定の時間が必要であるという事と思い至りました。退屈な入院生活などももしかしたら退屈である事つまり長い時間に感じられる事に意味が有るのかもしれません。
円形脱毛症は身体の傷ではない為そのまま当て嵌められないのですが、私なりにこの実験結果を応用するとするならば回復したのちは当人の認識として円形脱毛症はずっと過去のものとして、かなり時間を経たものとして認識した方が良いのではないか。不安は和らぐのではないかと思います。例えば最近身のまわりに生じたとてもヤバい事と、子供の頃に生じたとてもヤバい事、比べてみると子供の頃の事の方がまだましに思えるのではないか。生じた事実は変わらずとも心の中の認識が変化する事こそ時間薬の効用なのではないか……。簡単なことでは無いのですが……。
よければ参考にしてみて下さい。
≪参考過去記事≫
以下気になる品々……
胃が元気になる気がします(個人的な感想)。
副作用はお腹がすくこと?!
亜鉛も銅も入ってます。
チロシンも入っています!
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此方も見てみてください!
円形脱毛症の事がまとめてあります。
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