こんにちは。
あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

円形脱毛症の病状は必ずしも直線的に物事が推移していくとは限りません。

悪い時、全く変化を感じられない時、治りつつも前進しているような気がしない時、順風満帆な時それぞれです。これらの状況が入れ代わり立ち代わりしながら変化していくわけです。そうです。変化なので良くなることもあれば逆に悪化していく可能性も同時に存在します。本日の記事はこの辺りの事で私が思う事を勝手に書いてみたいと思います。

 

 

まず病状の推移ですが特に治る方向性の時です。多くの方々は治り始めたら一直線に治るもの、またはどのような治療や施術であっても始めたらすぐにでもに治り始めるものと考えます。そうありたいものですが現実はそうとは限りません。

もちろん一直線に治るケースも確かに有ります。

ですが初めからそうあるものだと決めてかかると、そうならなかったその後がキツイのです。

そして治り始めた後もその延長のまま治りきるとも限らないのです。多くの場合は治る過程に踊り場の様な「凪(なぎ)」がある事が多いものです。凪とは主に海の波や風が止んだ状態を指します。昔の帆船は凪に成ると進む事が出来なくなり海の真ん中で漂うだけに成ってしまいます。円形脱毛症においての凪は回復も悪化もしていない状態、または回復であっても悪化であってもその慣性が止んだ時と云えそうです。

これは良くも悪くもその直前に生じた何か、若しくは生じなかった何かが影響していると考えられます。その何かは簡単に見つかるものではないし、見つからないかも知れませんがそれでも凪に入ったこの時は全力で原因を探すべきなのです。それが今後の展開を左右します。

そして凪があまりにも長いと誰でもそうですがモチベーションが下がってしまいます。

「あきらめる」という選択肢も人生において有効な選択肢ではありますが、これは最後の最後の最後の話。ずっと最後まで仕舞っておくべきで、その選択肢もあるという認識を持つくらいで良いと思います。

では帆船が海の真ん中で凪になった時にどうするか。

 

漕ぎます!

雨乞いをして低気圧を呼ぶよりもガレイ船のようにオールを出して漕いで漕いで漕ぎまくってその海域から脱出するのが大変ではありますが最も現実的かもしれません。

これと同じように円形脱毛症の凪ではとにかく何かを試してみるのが良いと思います。

但し船を北に漕いで東に漕いで南に漕いで西に漕いでいてはどうにもなりません。何かの試みをポンポン変えるのではなくて一つ一つをある一定程度目的をもって続けるのが凪から脱出する方法なのではないかと思います。そこで何かが変われば何かの手掛かりが得られる可能性があります。ちなみに山で遭難した時は山を下るのではなく頂上を目指して登る方が良いと聞きます。これも自身が何処にいてどう目指すべきかを改めて認識し直すのに良いと思いますし、救助もされやすいそうですね。逆行するのは気分的に嫌なものですがそのまま誤った方向に突き進むよりもずっと良い事かも知れません。勇気がいりますがね。

ちなみに昔観たラッセルクロウ主演の映画『マスター・アンド・コマンダー』では完全な凪に陥った軍艦は結果として不運な士官が人身御供と成る事で凪から脱出しました。日常生活に当てはめれば大切な楽しみの一つを封印したようなことになるのでしょうか。

 

 

一方で円形脱毛症が変化している時。

これは絶え間なく変化する浪(なみ)の時です。

浪も良い浪から激しい浪まで様々です。病状に関して言えば回復もしくは悪化の変化が続く時の事です。

良い浪で回復に向かっているのであれば帆を張って順風満帆に進むべきですし、悪い方向へ向かう時や激しい浪であれば帆を下ろさなければなりません。

この事で円形脱毛症についていうならば良い浪の時こそ改めて真面目であるべきです。よくある事でカブレ療法などが功を奏している時、状態が良いと油断が生じます。本来の決められた期間があるにも関わらず油断によってだんだんと勝手に延ばしてしまうのはよくある話です。もしくは欲が出てさらに帆を立てるようなことは慎むべき時です。このような行動は返ってチャンスを逃がしてしまう可能性が高まる様に経験則上思います。これはカブレに関わらずその他の治療法や様々な施術(鍼灸も含む)でも今まで私が見聞きしてきた経験からいえる事だと思います。治療に関する医師の指示などは特にキッチリ守るべきだと思います。

悪い方向へ向かう浪の時には帆を下ろします。具体的には生活の中の習慣を一つづつ減らしてみる事に相当すると思います。夜更かしを止める、お酒を控える、間食を控えるなど日常生活の中に当たり前のように存在している要素を一つづつ削ってみる事が私のお勧めです。

 

 

凪の時は革新的な挑戦に、浪の時は保守的な守りか縮小の継続。

このような大雑把なスローガンさえ思い浮かびます。

しかしこれらの時に共通してなさねばならぬ大事な事があります。

それは『闘病』の姿勢です。

 

 

闘病とは字の通り「病と闘う」事ですね。

円形脱毛症と闘うとはどの様な事でしょうか。

言わずもがな円形脱毛症は日常生活において非常に不便を感じる病気です。仕事、学校、家庭、友人、恋愛……どれをとってもいつも常に髪に関わる何かの問題がつきまといます。非常に不快・不便・面倒という事柄が次から次へと降って湧いてきます。これらの問題に否が応でもいちいち対処していかなければなりません。ではこれらの煩わしい出来事を我慢して耐えるのが闘病なのでしょうか。もちろん大きな意味でこれも闘病だと思います。しかし私は病気の種類によって異なるとは思いますが闘病の「闘う」とはもっと能動的な意味だと感じています。病気による日常生活の煩わしさは確かに大変ですが、これらは能動的ではなくどちらかと言えば受動的な事だと言えます。なので「闘う」ではなくて造語ですが耐える「耐病」が適切な言葉のように思えます。

では闘病の「闘う」とはどんな事か。そして闘う以上は対象が必要です。

 

何と闘うのか、円形脱毛症で闘う相手、それは自身の感情だと私は思います。

 

円形脱毛症は兎に角時間を要する病気です。ややもすると「ずっとこのままなのではないか?」「もう治らないのではないか」など先の見えない不安に押し潰されてしまいそうになる事があります。または「もう何をやっても無駄ではないか」や「自分は何も悪い事をしていないのに何故甘味やお酒などを制限しなくちゃならないのか」と憤りを感じられることもあると思います。特に嗜好品などは何となく良くないかも知れない事は感じているが、症状の改善悪化とは関係ないと誰もが思うし思いたい事だと思います。この気持ち(正常化バイアスでもあります)は正直手強いし一番の難敵とも言えます。

 

そうなんです。この気持ちは本当に手強い。まさに「闘う」という言葉通り。

誤解の無いように書いておきますが私は感情を捨ててロボットのようになるべきであるとは考えていません。感情あっての人間らしさです。私が闘うべき感情と考えているのは「行き過ぎた感情」です。不安過ぎる、悲観過ぎる、楽観過ぎる、憤り過ぎる、喜び過ぎる、身勝手過ぎる……これら行き過ぎた感情の先に良い事が待っているとは考えにくいです。

当然脱毛症になって不安にならない人は極少数だと思います。不安になるのは当たり前なのです。でも不安に飲み込まれてしまってはいけないのです。他の感情も同様です。

 

この病気に関してよく「当事者」という言葉が使われます。

「事に当たる者」ですから何かが行き過ぎてしまっていては事に当たれず当事者にも成れないのです。

感情が暴走しないようにしっかりと制御して事に当たる事こそが当事者として物事を改善させる可能性を得られると感じます。こういった時、よく馬車に例えられますがその通りだと思います。原動力の馬(感情)を上手く御してこそ馬車(自分自身)が目的地まで無事に到着できるのと同じと云えます。

馬(感情)の視点ではなくて、馬を一歩引いた御者の視点(理性)で観察し元気よく快適に馬車(自分自身)をマネジメントしていく事はとても大切に思います。

 

 

記事の前半では症状の凪と浪について書きましたが、感情についても凪と浪がある。

このどちらであってもできる事が有るしどちらも必要である。

そのように感じていただけたら良いなと思います。

よければ参考にしてみて下さい。

 

 おまけ

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阿部寛さん主演「すべて忘れてしまうから」は当院のある曙橋近辺が舞台と成ってます。曙橋周辺も沢山映っています!

https://www.tv-tokyo.co.jp/subete/ 

 

 

TVerでも見られます!

 

 

 

 

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『円形脱毛症考』

 

 

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