こんにちは。

あおい堂鍼灸院の今泉です。

 

突然ですが我々が病院等にかかるときはどのような時でしょうか。大抵の場合は病気かケガ、または健康診断などでしょう。

一方で当院は鍼灸院ですが初診で来られる方のほぼほぼ全てが脱毛症です。脱毛症、これは病ですね。

病は身体のどこかに醸造された不具合があるので病と成るのだと思います。つまり病である限り身体のどこかに改善すべき「何か」があるのです。この「何か」を施術により改善させることによって不具合を取り除くのです。

 

 

一方で「ケガ」の場合はどうでしょうか。

どこか身体の不具合があってケガしたのでしょうか。

いいえ、ケガの場合は身体は元気で健康です。もっとも身体の不具合から思わぬケガしてしまう事もあるでしょうがケガの場合は身体が元気だろうとそうでなかろうと関係なしに起こり得ます。

 

 

では先程脱毛症は病だと書きましたが円形脱毛症についてもう少し考察してみましょう。

これは身体の不具合がゆっくりと増大していき、ある時点で臨界を迎え脱毛が始まる事もあるでしょう。

これは病ですね。

 

一方で健康だったけれどその人を取り巻く予期せぬ環境に翻弄され円形脱毛症を発症する事もあると思います。

こちらはケガですね。

 

 

このように円形脱毛症とは一つの病名ですが病とケガの両方の側面を持つ病気なのです。

一体どちらなのか、または両方なのか。それはどこまでもケースバイケースです。

 

 

初めて来院される時も再来院の時もいつも多面的な意識でその人を診ています。

具多的には望(ぼう:見る)聞(ぶん:聞く)問(もん:問う)切(せつ:触る)の四診をおこなうのですが、

中には所見的にどこも悪くなさそうな方も案外多いです。

具体的には脈診(みゃくしん:橈骨動脈の拍動具合)や舌診(ぜっしん:舌の具合)を中心に診て行くのですが、敢えて言えば「ここがもっとこうだと良いな」ぐらいの不具合しか見つからない事もシバシバ。このような人の円形脱毛症はどちらかと云えば「ケガ」だと思います。このケースでは経験則上、比較的早く癒えます。病の場合は四診で改善すべきポイントが沢山見つかります。それら諸元が変化していくと病状もそれにつられて変化する事が多いのですがケガに比べればやはり長患いに成ります。

 

 

病は改善すべきポイントがあるとして、ではケガの場合は身体が悪くないので何もしなくて良いかと云えばそうでもありません。入り口はケガであってもそのケガがきっかけとして病を引き起こすこともあります。この考え方は東洋医学的思想かも知れません。具体的に言えば極度のストレスにさらされた、またはむち打ちなどの首の筋肉に損傷を受けた事がきっかけとして円形脱毛症が発症した。発症した時の身体に髪に関与するような(例えば血とか肝とか)様々な弱りが有った場合、ケガとしての円形脱毛症が病としての円形脱毛症発症へと変化する最後の一押しに成ってしまう事もありえます。この場合はケガであれば短期決戦でケリを付けられたかもしれない円形脱毛症が病として長患いと成ってしまうといえます。

 

 

ではそのような時にどうすれば良いのか。

 

ここはやはり養生です。

養生とは言葉の意味が広大過ぎて言うは易く行うは難しなのですが端的に言って

『身体の声を聴く事』だと思います。

 

話は飛びます……。

20年もの間、裏社会の賭け麻雀で無敗だった雀鬼と称される「桜井章一」さんと云う方がいらっしゃいます。

この方の本を過去に何冊か読み勉強しました(雀鬼シリーズのビデオも全部何回も観ました~)。そこから感じ取れた私の感想としてこの桜井章一さんは『形』をかなり重視されていたとお見受けします。麻雀牌を場に置く形、取る形など、またその時に鳴る音などを全ていつでも同じで一定のモノに成るように形を鍛錬しておられたと感じます。麻雀はどの様な牌を積もってどのように役を作るか、または振り込まないかを考えるゲームだと思うので、牌を取る・置くなどまたはその音がどうであろうともゲーム自体には全く関係ないように思えます。恰好つける為かとも考えましたが、その目的は形を一定にする事により一種の静寂を生み出す事でした。いつもどんな時も一定である静寂と云う基準を設けるわけです。この静寂の中からわずかなノイズを感知して、自分や他人の醸し出す場の『流れ』を感じ取るためだと思い至りました。静寂が無ければ大きなノイズは感じられても場に流れる小さな変化に気づくことは出来ないのです。この小さな変化を読み取り勝負に挑んでいたため攻め時と引き際を明確に認識できた。故に負け無し20年間を達成できたのだろうと思いました。ちなみにご本人は既に賭け麻雀からは引退されて現在は『牌の音』という雀荘を営まれています(イミシンナ メイショウ デス)。ちなみに麻雀の役は陰陽の大きさ(太極)を競う事が本来の目的であり、麻雀の元と成った葉子(馬弔:マーディアオ)がヨーロッパに渡りトランプの原型になったと言われています(参照:Wikipediaトランプ)。麻雀というゲームとは言え東洋思想のカタマリだったのですね。トランプも。東洋思想は世界を席巻しているのです!

 

 

私自身麻雀は残念ながら小学生の時に家族と、大人になってからはパソコンでしかした事ないのですが何故このような事を引き合いに出したかと云うと養生にもこれが言えると感じているのです。

先ほどの『形』を重視した鍛錬とは養生に置き換えて言えば『規則正しい生活』となります。いきなりいい子ちゃん的な文言を出しましたが、やはりこれはやっぱり大切だと思います。

決まり決まったステレオタイプ、言い換えれば静寂な生活をしていても自然や社会と少しでも交わればソコに変化が生じます。その変化で感じる違和感が自分の身体の声だと思います。違和感も心地よいもの、そうでないものそれぞれだと思います。極々小さな小さな声だと思いますがそれこそが『気』の変化です。感じ取ってみましょう。

 

 

あなたの円形脱毛症がケガであろうとヤマイであろうとご自身の身体の声を聴くことに損はありません。

例え早く癒えるケガであっても、酒浸り、ニコチン浸り、カフェイン浸り、カロリー浸り(?)、etcetc……では治りも大体遅く成ります。ヤマイならなおさらです。

ただし、それら嗜好品を悪と決めつけるのではなくて、摂ると身体にどのような変化が生じるのか。コレを観察すれば良い悪いの判断などせずとも自ずと行動が変わってくると思います。これを感じ取るために静寂:規則正しい生活が必要なのです。

 

と、ここで陥りやすい罠があります。

それは一気に理想的な規則正しい生活をされる事です。これも決して悪い事ではないのですがストイック過ぎて続きませんし、一気に変えてしまっては一体全体何が悪かったのか、逆に何が良かったのかがまるで分かりません。何か一つづつを少しづつ変えて行くのが今後の為になります。毎日お酒を沢山飲んでいる生活なら、それはそれでそのまま続けてみましょう(心疾患などの大きな病気が無ければ)。現状ではそれが今まで培ってきた規則正しい生活なのです。規則正しい生活とは習慣の事です。今までの習慣は沢山お酒を呑んできているのですからお酒の日々が残念ながら規則正しい生活なのです。でもそこから例えば週に2日お酒を呑まない日を作ってみる等変化を試してみると良いです。そうすると何となくお酒を呑まないと身体が軽いだとかスッキリしているだとかきっと感じられてくると思います。この心地よさを感じられればその延長線上で少しづつ今迄の規則正しい生活を品行方正と思われる方へ近づけていけると良いです。

例え良いと思われる事でも一気に変えてしまうギャップは身体の負担になって新たな不調を生み出しかねません。でも少しづつだなどと言うと悪そうな習慣を変えられないのであれば一気に頑張ってみるのも当然アリだと思います。そうしないと都合の良い言い訳にしかなりません。なのでココは踏ん張りどころです。がむしゃらに気負う必要はないけれどやっぱり目的に向かう心意気・頑張りはとても大事です。

 

 

でも好きならタマには楽しみたいですね。

タマには良いと思います。。

 

 

良ければ参考にしてみてください。

 

 

 

以下お勧め品

↓学生時代の私の恩師が書いた麻雀に関する本(本職は憲法学者です)。

麻雀の役の陰陽についてもこれに書かれていたと記憶しています。

 

 

 

↓日々のケアに

 

届いたら油を指すことをお忘れなく!

 

 

↓古典的伝統的な頭皮施術用具です

 

 

↓頭皮が荒れて痒い時にも良いと当院で口コミあり

 

 

 

 

 

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